小説 | ナノ

act37 [ 38/199 ]

色々とごめんなさいと謝っておきますm(_ _)m
十八禁ほどではないけど、お触り程度(手コキ)のことはしてますので苦手な方はスルーして下さい。
全然OK!寧ろ好物だ。と宣言できる鋼の心臓を持っている方はスクロールplease!!


 性に対する知識が無いわけじゃないが、今まで感じたことのない体の反応に私は恐怖した。
 ぬらりひょんに触れられるたびに、上がりそうになる声を必死でこらえる。
 胸の膨らみなどないのに、乳頭に吸い付き甘噛みするぬらりひょんを押し退けることも出来ず、翻弄される熱に浮かされたように喘ぐ。
「んぅ......っ、あぁ…」
 もう片方の胸の突起は、ぬらりひょんの指でグニグニとこね回されている。
 じれったい感覚に眉を寄せる私の顔を伺いながら、ぬらりひょんは次の段階へと進んだ。
 空いた手で腰を撫で、主張し始めたそれに指を絡め擦り上げてきた。
「ヒィッ、やぁ…はな…あ、あぁ…んっ」
「嫌じゃねぇ。体は、素直に反応しとるぞ。こうして擦られると気持ち良いじゃろう」
 鈴口からトロトロとした密が零れてくる。ズチュズチュと卑猥な音を奏でながら蜜を搾り取ろうとするぬらりひょんの手淫に私は呆気なく達した。
「んあっ...んんぅ、あっ、あぁー……」
 パタパタッと少量の精液が、ぬらりひょんの手を濡らす。無理矢理追い上げられた体は、百メートルを全力疾走したくらいに疲れた。
 クタッと力なく横たわる私に見せ付けるかのように、ぬらりひょんは手についた精液を舐め取っている。
 思わず顔を顰めた私に、ぬらりひょんはニヤッと人の悪い笑みを浮かべた。
「不味くないのかって言いたげな顔じゃな」
「へ、ん…たいっ」
「言ったはずじゃぞ。佐久穂は、ワシら妖怪にとったら極上の餌だと。血肉だけじゃねぇ。気も精も全てが甘露じゃ」
 全然嬉しくないし、そんなオプションいらねーよ! と突っ込んだところで状況が変わるわけもなく。
「ワシのものだと唾をつけておけば、おいそれと手を出す阿呆は減る。その身が、危険に晒されることも随分と減るだろうよ」
「身の保証と引き換えに貞操を売れと?」
「そう取りたけりゃ取ればいい」
 無表情な顔で見下ろすぬらりひょんをジッと見つめるが、その表情から何も感じ取れない。
 気に入ったからという理由で抱かれるのも、身の保証のために抱かれるのも御免蒙りたい。
 そもそも脅しから始まった不本意な関係だ。恋人になると言った以上は、肉体関係も含まれるのも薄々分かっていた。
「……ハァ」
 私の態度が予想外だったのか、ぬらりひょんは眉を顰めた。
「溜息とは随分じゃな」
「別に、アンタ本当どうしようもねぇな」
 ずば抜けたカリスマ性と力を兼ね備えるぬらりひょんだから惹かれる相手は多々いるのだろうが、私からしてみれば只の節操なしである。
 これで女が釣れるのだから本当に顔だけの男は嫌だ。
「何が言いたい」
「血を飲ませなくても、抱きたいなら抱きたいって言えば良いだろうが」
 素直に抱かれてやる気はないが、小細工されるよりはストレートに言われた方が幾分マシだ。
「一々理由を後付すんな。抱きたいのか、抱きたくないのか。どうなんだ?」
 ギッと睨みつけると、ぬらりひょんは息を呑む。
「抱きたい」
 伸ばされた手を今度は振り払うことなく受け止める。ああ、本当に顔がいい奴は嫌なんだ。嫌悪感が出ないのだから仕方がない。
 私は、ぬらりひょんの重みを受け止めながら抱かれる決意をした。


 抱かれ終わった後、ぬらりひょんの言った半陰陽の意味を初めて理解した。
 自分の知識にあったBLのように尻を代用するもんだと思っていたが、まさか自分に女性器が備わっているとは思わなかった。
 初潮もないので機能していないと思うが、今後どうなるかは分からない。
「一度検査してもらった方が良いのか……?」
 ぬらりひょんに抱かれたことより、そっちの方にショックが大きくてブツブツと呟く私を彼は呆れた顔で見ていた。
「佐久穂は、男を知った。知った以上は、女の部分が目を覚ますじゃろう」
「……嫌な予測」
 ぬらりひょんの言葉は強ち間違っていなくて、急速に目覚めた女の部分が体にも現れるようになるのはもう少し先のことだった。
「つーか、腰いてぇ」
 散々好き勝手したぬらりひょんを睨みつけながら文句を言う。あまりにも変わらない私の態度に、ぬらりひょんは気づかないように大きな溜息を吐いたのだった。
 ぬらりひょんが、宣言した通り『どこで何をしていても分かるようにする』と言った理由。 まさか、彼の匂いが体に染み付いてしまってリクオや氷麗たちに怪訝な顔をされるなどと露にも思わなかった。

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