世界の始まりと終わり


『アブソルト一世の日記』より抜粋(※古い物により紛失した記述が多々あります、ご了承ください)


数百年の間、力を持て余した人間達は抗争を続け、命はまるで価値の無いものと等しいほどとなっていた。
幼子である私ですら、いつ戦争に駆り出されてもおかしくない時代であった。

そんな惨劇に、神は1つのお告げを出した。そのお告げとは…(※紛失により読めません)…数十年の時を経て、親族も何もかも失ってしまったが、私は神のお告げを唯一全てこなせた存在となった。
世界は皆、その存在の私を称え、神が直々に決めた世界の統一者の登場に歓喜した。

この世界は私のものとなった。世界の決まりも何もかも、私が決断していいと、神がおっしゃったのだ。

しかし私は既に老い先短い。なので、初めに決めることは、この権利は全て私の直結の血縁者のみに渡せられることとした。
神曰く、私の思想は代々受け継ぐものとなったらしく、私の作りたい世界の決まりは揺らぐことはないだろう。

(※紛失により以下略)


――以上が私の決めた、世界の最重要のルールである。
また、これに反し世界の流れを認めず、逆らおうとするものは慈悲をかける必要はないものとする……


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