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Silver Lyre

書き物とマンガについてのブログ。

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▽落書き:敗残者、組織の意向を受けたメンバーによる「処分」 5:20追記
[書き物(作品・設定など)]


ゾールは川のほとりまで逃げ延びていた。体のあちこちについた傷から流れ出た血で衣服は赤くまだらに染まり、その肩は激しく上下している。
「く、くそ、ウォードのやつらめ。この俺を二度ならず三度までもコケにしやがって……。あいつらの中に『血族』がいるのがいけねぇんだ。『血族』のガキをさらってやつらから引き離しちまえば、次こそ俺が……!」
「『次』はありませんよ」
ゾールの背後で冷たい声がした。ゾールははっとして振り返った。そこに立っていたのは、長い金髪に焦茶色の瞳、痩せた体躯を白地に青のラインが入ったローブに包んだ青年だった。
「サイス!? なんでお前がここに」
サイスと呼ばれた青年は、負傷したゾールに一瞥を投げた。
「ゾール。あなたは、失敗を重ねすぎたようですね……。これ以上計画に関わらせるわけにはいかない、と上層部からのお達しです」
ゾールが目に見えて狼狽した。
「ま、待ってくれ! 俺はまだやれる。頼む、もう一度だけチャンスをくれ!」
「できません。これは決定事項です」
青年が冷たく告げて、ゾールに向けて片手を上げる。その手が橙色の燐光を帯び、攻撃魔法の発動が近いことをうかがわせた。
「ちくしょう――!」
ゾールは両手を握り合わせると、その手から雷でできた長剣を出現させて、サイスに斬りかかった。
「だめだ、と言っているでしょう」
剣の切っ先が青年に届くよりもずっと早く、青年の手元から出現した燃え盛る炎の塊がゾールの全身を包んだ。
二、三呼吸の後に炎が収まると、ゾールがいた場所には、消し炭でできた柱のような物体が辛うじて立っていた。と思いきや、次の瞬間には乾いた音を立てて地面に崩れ落ちた。
「おや……袖が焦げてしまったな」
青年は眼前の光景を気に留める様子もなく、今しがたの魔力行使によってわずかに焼け焦げたローブの袖に触れて呟いた。

*




















約750字、シーン・文章作成1時間弱(作業中・移動中などに頭の中で)、執筆+推敲(完成度7割まで)1時間。

この落書きの中心はサイス。
敬語使いで慇懃で冷酷なキャラが最近気になってる。どんな立場にすれば生かせるかよくわからなかったけど、こんな風に「組織の意向を受けて動く始末者」という役回りにすれば、それなりにはまるようだ。

ちなみに勝負が一方的についているのは、作中での立ち位置や力量がゾールは小ボス、サイスは中ボス程度であるため。




▽キャラ作成メモ:軍人女性(マリア・クラーニヒ)
[書き物(作品・設定など)]


マリア・クラーニヒ(仮)
「貴様、私を愚弄しているのか?」
「認めんぞ!お前のようなやつが近衛騎士団になど」
「馴れ馴れしいぞ。クラーニヒ中尉と呼べ」
「勘違いするな、私は貴様の上官としてここに来ているのだ」
「ドレスも夜会も私には必要ない。戦火が止み、人々が心安らかに暮らせる日が来るまで、兵を率い剣を振るい続ける。それがクラーニヒ家に生まれた者としての務めだ」

○特徴
軍人。女性。
ストイック。規律にうるさい。
金髪/銀髪。ストレートヘア。
身長:普通〜やや長身。日本人なら160〜170cm台前半。
年齢:20代前後(18〜50代)
酒:やや強いが好んでは飲まない
恋愛経験:少ない、奥手、あまり興味がない
料理:やや苦手
フィジカル:やや高い
魔法能力:やや高い(魔法が一般的な世界)〜苦手(一般的ではない世界)
胸:B〜C(A〜G)
重要視するもの:規律、民への責務、剣技(戦技)の鍛練
象徴する言葉:寡黙、質素、節制、鍛練、矜恃、
色:
エレメント:物理
運動:好き
勉学:嫌いではない
戦技:直接的攻撃・防御

クラーニヒ家の息女。優秀な兄・姉たちがいる。




▽キャラ作成メモ・幼女(リシル)
[書き物(作品・設定など)]


リシル(仮)

○特徴
幼女。
術士。生来の素質により、高い能力をもつ。
孤児。主人であり保護者でもあるレクスを父のように慕っている。
おしゃま。
まだ一人では寝られない。

小物:熊のぬいぐるみを常時持っている(レクスにもらったもの?)
外見:肩〜肩胛骨までの茶のウェーブヘア
目の色:
服装:ふわっとしたワンピース。丈は脛まで。紫のものをよく着ている。

フィジカル:低い
魔法:得意
エレメント:多種(通常の術士が実戦で扱えるのは1〜3種類程度。リシルは生来の素質により、水・雷・風・地など多種類のエレメントを扱える)
好き:レクス
年齢:6〜10歳(2〜12歳)
好き:お菓子




▽落書き・幼女リシル
[書き物(作品・設定など)]


「痛<つ>う…っ!」
レクスは顔を歪めて呻いた。大理石の床に赤い雫が点々と散る。左腕の袖が切り裂かれ、白い絹の衣服がそこだけ鮮血に染まっている。
「レクスさま!」
リシルが叫んで駆け寄った。
「私は大丈夫だよ、心配いらない」
レクスが答える。しかし、幼い術士は眦<まなじり>を決して闖入者を睨んだ。
「レクスさまをいじめるあなたは、わるい人ね! わたしは、あなたをゆるさない」
それは排除宣言だった。風もない室内で少女の亜麻色の髪が重力に逆らってふわりと逆立ち、その双眸が深い海のような青色に光った。

*

セリフの大半が平仮名の幼女が「眦を決して闖入者を睨」むのはどうよ、とも思うけど、今はこういうやや難しい言い回しをできるだけ使って慣れておきたい。




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