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他の人から見れば、私はとても幸せな人生を謳歌していると見えるだろう。
それはハズレではない、正解だ
両親は優しいし生活に不自由はない、高校だって毎日行ってるし友達も多いほう
成績も悪くない。
全てが充実している、こんなにも幸せなのになぜこんなにも世界がつまらなくみえてしまうのだろう、何故こんなにも毎日が退屈なのだろう。

そんな時、私はある事件に巻き込まれた。
母の実家に里帰りをしたときだ、いきなり人相の悪い高校生に矢で貫かれた
何で学生がこんな弓矢をもっているのかも謎だったが貫かれた驚きと恐怖によりその疑問は去って行った。
視界がどんどん“赤”に染まる

「…う、…ア…痛い痛い痛いィィーッ!!!!」

頭の中で『痛い』という言葉で埋め尽くされる。
あぁこんなに血が出ている、死んでしまうのかな…
痛かった、苦しかった。目から涙がぼろぼろとでた

…なのに、こんな不可思議な体験をしたことが楽しかった
最後にこんな体験ができたなら本望かもしれない
そう思うと涙はスッと出なくなり痛みも和らいだ気がする。
でも最後には家族を目に焼き付けたかったなぁ
あぁ…視界が…暗く…。


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