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あれから一週間。
私は何とか理由を作って左之を避け続けてきた。土方さんは何かを察してくれたようで、左之を近づけないでほしいという私の願いを黙って聞いてくれた。本当に感謝している。

しかしさすがに左之にも限界が来たようで部屋の外が騒がしい。

「土方さん!なんだっていうんだ!いい加減アイツに会わせてくれよ!」

「原田!アイツも色々思うことがあるんだ。それにあの傷だろう…少し待ってやってくれねェか」

「いくら土方さんの頼みでも無理だ。十分待っただろ。…ナマエ、入るぜ」

「おい原田!」

久々に見た左之はやっぱり誰よりも素敵だと思ったし、私は心からこの人を愛しているんだと思った。だからこそ、申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。

「ナマエ……こっちを向いてくれ…頼むよ」

背を向けたまま寝ている私の体にそっと手を添えて、左之は私の体をゆっくり起こした。腹の傷が痛い。

「左、之…」

「なんで俺を避ける。理由もわからねェままお前に会えないのがどれだけつらかったかわかるか?」

「ごめん、ごめん…ごめんなさい」

「泣くな…お前に泣かれるとつれェんだ。理由を教えてくれよ」

言えない、と思ったけど…左之の目がそれを許さなかった。

「私のおなかに…左之との子供が居たのに…!私が…死なせちゃった…」

「!…本当、なのか…」

「もう子供が出来ないって…もう左之との子供産めないの。もう私には女としての価値がないの!……左之の夢を叶えてあげられない…っ」

「落ち着け!」

「落ち着けるわけないでしょう!?私はもう、もう左之の隣にはいられない…!左之の隣にいられる理由がないの…」

左之の隣に居られないなら、死のうと思った。


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