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副長との初体験


「で、どうだったんでィ」

「どうだったって何がですか隊長」

「とぼけてんじゃねェ。昨日土方さんに抱かれたんだろィ?」

「・・・・・・」

「まあお前が黙ってても抱かれたっていう事実に変わりはねェしな。っていうか知ってるし俺」

「事実かどうかは置いといても、何故知ってるかっていうところに問題が発生しますよね」

「俺とお前の仲じゃねェか、教えろよ」

「副長と深い仲になっても沖田隊長とそんな仲になった覚えはありませんよ」

「へー…土方コノヤローとやっぱり深い仲に…(ニヤ)」

「はめられた!?」

「お前やっぱりアホだな」

「うううううるさいです」

「で?」

「で?」

「ちゃんと優しく抱いてもらったのかィ?野郎もずっとお前のこと好きでしたからねィ。知らない男に抱かれた挙句離れ離れになって自分も入院なんて、我慢の限界だったと思うんだが」

「ちょい待て、ずっと前から私を好きだったってどういうことっすか!」

「(口が滑った)…まあそんなこと今から本人に聞けばいいんでさァ。時間はたっぷりあるんだし。で?感想は?」

「(はぐらかされた)…優しかったですよ」

「へー、どんな風に?」

「やっぱり…トラウマがあるから怖かったんですよ。それまではいつでもウェルカムみたいな感じだったのに」

「そりゃそうだ」

「だから副長は私が怖くないようにずっと声をかけてくれてましたし、痛くないように…ゴニョゴニョ」

「そこが大事なところでさァ。ちゃんと聞かせなせェ。(土方の性癖…からかう材料としてはもってこいなんでさァ)」

「えっと…」

スパーーーーン!!

「総悟!テメェなんてこと聞いてやがる!お前もそんなこと答えなくていいんだよバカ!」

「あ、副長」

「あ、土方さん」

「あ、じゃねぇ!なに白々しい反応してるんだコノヤロー」

「今からが良いところだったのに残念でさァ…邪魔が入ったことだし、あとは若い二人に任せて退散っと」

「「……」」

「(ニヤ)」

「いっちゃいましたね」

「…何もされてねェか?」

「(?)…はい」

「はぁ…。あのな、お前がまだトラウマを克服できねぇってんなら…俺ァしばらく我慢すっから。無理すんなよ」

「無理なんてしてません!…嬉しかったし」

「(キュン)」

「副長?」

「キスさせろ」

「ど、どうぞ」

「ん…」


「なにはともあれ、一件落着ってことですかねィ。」


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