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21

えっと、いったん落ち着こう、そして整理してみよう。副長が怪我をして手術して三日も眠ったままで、私も寝ずに看病して、副長が目を覚まして…

…好きって、言った?

「ちょ、は?」

「お前、は?って…そりゃねェだろ」

「いやいやいや、は?」

「…もういい。寝る」

「ちょっと待って!」

「んだよ騒がしい奴だな。ここは病院だぞバカ」

「騒がせてんのは誰ですか!急に爆弾落としやがって!」

「何が気に食わねェんだよ」

「いや、そういう問題じゃなくて…」

「じゃあどういう問題だ」

「うぅ‥‥ッ」

「は!?何泣いてんだよ!え、ちょ…」

泣くよ、泣くよそりゃ…!

「副長…私のこと、好きって言ってくれたの、本当なんですか…?」

「お、俺は…んな性質の悪ィ嘘はつかねェ」

副長の発した言葉を信じることが中々できずに狼狽していると、いつの間にか上半身を起こした副長の腕が伸びてきてぐっと引き寄せられたかと思うと、温かい唇がぶつかった。

「これで信じたかバカ女」

「信じらんないって言ったら…もっとしてくれるんですか?」

「いくらでもしてやるよ」

「副長…」

「帰ったら抱かせろ」

「…変態」

「んだとコラ」

―――カシャ、

「「は?」」

「あぁぁぁ!俺の名前に!マヨネーズが!」

「ちょ、旦那ァ…良い場面が台無しでさァ」

「お前なぁ沖田くんんんん!!俺の名前がニコチンマヨラに奪われそうになってんのに黙ってられるかっての!」

「ちょっと万事屋!声でかいから!ばれるから!せっかくトシと名前が結ばれたってのにお前ら野暮だよ全く!」

「この写真、あとで屯所に貼り出してやるんでィ。」

「総一郎君その写真のマヨラの部分と俺差し替えて」

「まぁハナから旦那に名前を任せる気もないんですがねィ。」

…穴があったら、いや、もしなかったとしても手榴弾で穴を作って入りたい気分です。


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