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金曜日の夜の秘密(R15)

AV見たいのに家に人がいるから見られないなんていうのは、俺らくらいの年代の健全な男子ならよくある話だと思う。今は無料動画とかありはするが、通信制限や画面のサイズなんて色々なものを考えるとやっぱりテレビの大画面で見たい、女のエロいあんなところやこんなところを。

こういう時、持つべきものはひとり暮らしをしている男の友人だ。こいつの場合…友人と呼んで良いのかどうかは謎だが。

「ひどいッスね青峰っち!せっかく場所提供してあげたのに」
「あ?お前も見たがってただろうが」
「まぁその女優名前さんと似てるからちょっと気になってたんスよ」
「お前の彼女?似てるか?」
「なんとなくッスけどね」
「そういえば彼女今日来ねぇの?」
「会社の飲み会だって。金曜日の夜とか普通ならお泊まりでしょ?セックスし放題でしょ?何が楽しくて青峰っちとAV見てオナニーしなきゃいけないの」
「うっせー。さっさと再生しろ」
「ここ俺んちなんだけど!?」

中学の頃から同じバスケ部で、それなりに合宿とか泊まりがけで臨む試合とかたくさんこなしてきたから一緒に風呂に入る機会なんてものはざらにあって、こいつの裸なんて何度も見てきたし、こいつも俺の裸なんて見慣れてると思う。だから今更横でオナってたって大して気にはならない。どっちがデカイか、その辺はちょっと気になるけど。

AVもクライマックス、俺と黄瀬のそれもそろそろクライマックスを迎えるかという頃、玄関の方で物音がした。嫌な予感…オイ黄瀬お前今日彼女来ないっつってたじゃねぇか…!!

「ちょ、青峰っち画面消して!」
「おいおいマジかよ」
「俺時間稼いでくるから片付けてて!」

ーーバタン!

玄関に続く廊下と部屋の境目のドアを勢いよく閉め、黄瀬は何の前触れもなくやってきた彼女のもとへ向かった。





「涼太く〜〜〜んっ!!」
「うわ、名前さん酒臭っ!!!」

名前さんは、今日は会社の飲み会があるから会えないと言っていた。会いたい気持ちはあったけど、仕事の付き合いの大変さなんてものも一応わかっているつもりだったから快く送り出した。

一週間分の欲を彼女で発散できないことにガッカリしているところに、青峰っちからAV見ようぜと連絡が来たので軽い気持ちで了承した。一緒にAVを見るのも一緒に抜くのも別に初めてのことではなかったからだ。
名前さんに似てるから気になっていた女優、うん…中々いい。これで青峰っちが抜いている事実、それを横で眺めている俺、妙な背徳感があった。いよいよ出そうだと手の動きを早めて画面の女優じゃなく名前さんのイく時の顔を想像していた時、玄関で物音がして一気に現実に引き戻された。ここの鍵を持っているのは彼女だけだ。

玄関に駆けつけるとベロベロに酔っ払った名前さんがいた。

「今日来ないんじゃなかったの?」
「だってね、会いたかったの」
「ふーん…可愛いじゃん」
「涼太ぁ…」

トロンとした目で見つめられ玄関でキスをした。青峰っち片付けすんだかな…なんて思いながらディープなキスをしていると、名前さんは何だか盛り上がっちゃったみたいで。

「涼太くん…大きくなってる」
「あ、いや、それは…」

名前さんがやらしい手つきで撫でたそれが大きいのは、さっきまでAV見てたからだとは言えなかった。

「涼太くん…あのね、お酒飲んだら…涼太くんとシたくなっちゃったの…だめ?」
「ダメじゃないよ、でもね、もうちょっと待ってくれる?」
「やだ、待てない」

急に視界から消えた名前さん。下を見ると俺のズボンに手をかけて、さっきまで俺が必死に擦っていたそれを口に含んだ。

「んあ…、急に…ど、したの」
「りょ…た、すごい…大きい…」
「はぁ、ヤバイ、気持ち…ぃっ」

もう青峰っちが部屋の中にいるのとかどうでもいいかな…ああ、出そう。

ーーガチャ

「おい黄瀬、もういい…ぜ」
「う、青峰…っち…っ」
「んんっ…はぁはぁ…いっぱい…」
「なにしてんの」

イく寸前で青峰っちの方を向いてしまったため、咥えられていたそれが口から抜けて、思いっきり顔射。う、名前さんごめん。

「はぁはぁ…お友だち…?」
「ああ、うん…青峰っち」
「…うす」
「お友だちも…する?」
「「は?」」
「いや、かな?」
「別に嫌ってわけじゃ…」
「名前さんがそういうなら…」

名前さんは相当酔っているらしい。
そして俺も青峰っちも、このありえない状況に頭がいかれていたようだ。

(続くかもしれない)


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