×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

青い光(R18)

青峰さんと私が出会ったのは三年前。私が高三で、青峰さんが二十四歳のとき。彼が桐皇のOBだということは、学校内に飾られたバスケ部のトロフィーの横に置いてある写真でなんとなく知っていた。担任の今吉先生の後輩だということもなんとなく。そんな青峰さんと私が初めて顔を合わせたのは、今吉先生が進路指導の一環として彼に特別講師を依頼し、私のクラスで授業が行われたときだ。

背高いな、バスケやってるんだったっけ。
手が大きいな、でも顔は小さい。そんなことを思いながらボーッと眺めているだけで授業は終わっていた。彼の話なんてものは何ひとつ頭に入ってこなかったが、単純にその容姿のファンになった。雑誌に彼が載っていれば買ったし、テレビから彼の名前が聞こえれば画面に見入る日々が始まった。

「あ、青峰大輝…」
「あ?なんだお前」

初めて出会った時から三年、偶然街中で彼を見かけたときは心臓が止まるかと思った。あの青峰大輝が私の目の前にいるなんて信じられなくて、ただただ口がぽかんと空いて、言葉のひとつも発せなかった。そんな中彼は言った。ファンか?と。ファンかと言われればファンだ。しかしそこらへんの黄色い声援を送る女たちと一緒にされるのは癪だった。私は桐皇の卒業生で、青峰大輝の先輩の今吉翔一の教え子なのだ。あんた達とは違う。そう自負していた。

「あの、私桐皇の卒業生なんです」
「へぇ」
「今吉先生の教え子で、それで」
「今吉さんの?変わってるだろ、あの人」
「はい、ってそうじゃなくて、あの」
「お前どっかで見たことあんだよなぁ…」
「え?」
「今吉さんの教え子って言ったよな」
「はい」
「ってことはあの授業にいたか?」
「青峰さんが桐皇で進路指導の授業したときですか」
「ああ、それそれ」
「はい、受けました」
「やっぱな」

"なんかすげぇタイプな子がいると思ってたんだよ"と耳元で言われ、身体中を巡る血液が逆流して沸騰したように全身が熱くなった。

「うそ」
「嘘じゃねぇよ。たしか、名前だろ?あん時今吉さんに聞いたんだ」
「え、じゃあ本当に…?」
「俺まどろっこしい嘘とか嫌いなんだわ。俺のファンなんだろ?時間あるなら遊びにでもいくか?」
「はい!」

NBAで活躍し、女関係も派手だと言われる青峰大輝に遊びに行くかと言われてゲームセンターを想像した私は単純に世間知らずで馬鹿だったと思う。それでも、あの青峰大輝の隣を歩ける優越感は今まで一度も体感したことがないほどで、どうしようもなくめちゃくちゃに心地よかった。

「酒飲める?」
「人並み程度ですけど」
「じゃあ好きなの入れろ」

コンビニでそう言われ、なんとなく気に入っていた酎ハイを三本ほどカゴに入れた。彼はなんだかオシャレな英語が書かれた瓶のお酒を数本カゴに入れていた。

「門限とかあるか?」
「いえ、ひとり暮らしなので」
「じゃあ問題ねぇな」
「どこに行くんですか?」
「俺んち」

今はほとんど使ってねぇから汚いかもしんねぇけど…とそんなことを言った。俺んち?青峰大輝の家に行くの?私が?一体どういうこと?酒を買って、互いに成人した男女がひとつの部屋に上がるなんて、こっから先はもうおきまりのパターンしかないではないか。いいのか、ここで断らなければ、私もその他大勢の女と一緒になってしまうぞ。…なんて考えたが、青峰大輝に抱かれる機会なんてこの先一生訪れるはずがないのだ。思い出として抱かれてもお釣りがくるほどの幸運だろう。

「意外と綺麗」
「日本に帰ってきた時しか使ってねぇんだ」
「へぇ」
「適当に座れよ」
「あの、今日セックスしますか?」
「お前と?別にしてもいいけど」

まさかの発言だ。するものだと思っていたのにしてもいいけどと返されてしまった。ということは彼はそういうつもりで私を連れてきたわけではないのか。墓穴だった。

「なに、俺に抱かれたかったわけ?」
「家に連れてこられた時点でそうかと思いました」
「お前がいいならいいぜ。溜まってるし」
「あの、私青峰さんのこと好きです」
「ファンだっつってたな」
「だから思い出に抱いてください」
「思い出って…はは、変なやつだなお前」
「変でいいです。単純に青峰さんとのセックスに興味があります」
「病みつきになってもしんねぇぞ」

そう言って唇を塞がれたままベッドに押し倒された。ほとんど使用していないというベッドはちょっとだけホコリ臭かったけど、私を押し倒している青峰さんがいい匂いなのでプラマイゼロだ。

ワイルドな見た目通り青峰さんのキスは激しくて、舌が痺れそうだった。何度もクチュクチュと舌を絡め合って唇を甘噛みされて、こんなに気持ちよくて幸せなキス知らないからどうしたらいいかわからない。

「おお、乳首立ってる」
「やぁっ、」
「可愛いぜ、最高だな」
「胸ばっかり…!」
「俺胸好きなんだよ、ファンなら知ってるだろ」

たしかにどこでも巨乳好きを公言する人だった。しかし私は巨乳ではない。それでもいいのだろうか…

「胸は育てられるから良いんだよ」
「はぁっ…んんっ…」
「名前、下、自分で脱げよ」

青峰さんはそう言って胸をいじるのをやめ、体を離した。上はすでに脱がされているが下はまだかろうじて履いている。それを自分で脱げ…と。青峰さんはかなりエスっ気があるみたいだ。

「恥ずかしい…です…」
「パンツの上からでも濡れてるのわかるじゃん。もうたくさん恥ずかしいことしただろ?早く脱げよ」
「でも…」
「ほら、早くしねぇとパンツがビチャビチャになるぞ」
「んんっ、青峰さん…っ」
「ん?」
「脱ぐから、触って?」
「どこを」

どこって、そりゃ一箇所しかないだろう。散々下着の上から撫でまわされてビチャビチャになったところですよ、お願い、触って

「ちゃんと言ってくれよ、まんこって」
「恥ずかしいです…」
「触って欲しいんだろ?じゃあ自分で広げてまんこ触ってくださいって言えよ」

ああ、とんでもないエスなんだ。でもそんな青峰さんは嫌いじゃない。むしろ攻められてドキドキしている。私ってマゾっ気あったんだ…きっとこの人だからなんだろうけど。

「んっ…青峰さん…おまんこ触って…?」
「触るだけでいい?」
「舐めて欲しい」
「へぇ、クンニ好きなんだな」
「ああっ…」
「おお、さっきより濡れてきてんぞ」
「だって…っ…青峰さんに見られてるから…っ…興奮しちゃう」

何度も言うが、今私の股に顔を埋めて舐めているのはあの青峰大輝だ。そんなの興奮しないわけがない。

「はぁ…可愛いぜ…っ…名前、」
「青峰さん…好き、」
「そろそろ入れてもいいか?」
「や、待って…!」

目の前にさらけ出された青峰さんのそれ。大きい。舐めたい、って言ったら引かれるかな。でもどうせ一回きりなんだし…

「青峰さん…フェラ好き?」
「あ?まあ」
「舐めたい…です」
「は?まじ?」
「はい…だめ、ですか」
「良いに決まってるだろ。ほら」

へッドボードに身を預け、足を大きく開いた青峰さんのおチンチンにしゃぶりつく。咥えただけで喉の奥まで届きそうなほど大きい。

「ん…っ…はぁ…」
「ちんこしゃぶんの好きなの?」
「うん…青峰さんのおチンチンだから…好き…」
「へぇ、俺のちんこが好きなんだな」
「違うっ、青峰さんが好きだから…っ…青峰さんのおチンチンも好きなの…」
「わかったから集中しろ」

舐めながら顔を見るとすごく感じてくれていた。口の中のおチンチンはさっきより大きくなってドクンドクンと脈打っている。そろそろ出るのかな、

「口と中どっちがいい」
「え?」
「出そうなんだよ。口の中とまんこどっちにだされてぇかって聞いてんの」
「え、…中が良い、です」
「じゃあちゃんとおねだりしてみな」

青峰さんは再び私を押し倒すと、ビショビショに濡れたおまんこに大きなおチンチンを擦り付けながら嬉しそうに言った。ゴムはしないんだ、まあいいけど。

「青峰さんのおチンチン…おまんこに入れてください」
「入れるだけでいいの?」
「いっぱい奥まで…ください…っ」
「わかった、いい子」

グッと最奥まで一気に押し込まれて、変な声が出た。そんなに勢いよく入れなくても…っ…でも気持ち良い。とんでもなく気持ちが良い。私が今まで経験してきたセックスってなんだったんだろうと思うほど気持ちが良い。

「あっあっ!すごい…っ」
「はぁはぁっ…中すげぇな」
「奥まで当たってるっ、」
「ああ、俺のちんこデケェからな」
「うっ…ああ!すごいの…っ…」

胸を揉みしだきながら腰は動きっぱなし。筋肉もすごいなぁ、だってNBA選手なんだもん。そんなすごい人に抱かれてるんだ…ああ、カッコいい…

「おいっ急に締まったぞ…何考えてやがるっ」
「青峰さんが…っ…カッコよくて…!」
「はぁっ、はぁはぁ…何、言って…」
「私今こんなカッコいい人に抱かれてるんだって、思ったらっ…すごく気持ちよくて…っあん」
「はは、そうかよ」
「うっ…んあ、抱いてくれてありがとう、ございます…っ…ひゃあ」
「今回限りみたいに言うんじゃねぇ…っ…!」
「え…?」
「こんな相性良いのに…手放せねぇよ…っ…くっ」
「青峰さんっ…もっと奥、もっと…っ」
「名前…っ…そろそろいくぞ…」
「は、い…っ…だめ、そこすごい…青峰さん…!」
「ヤバ…いく…っ、うっ…はぁはぁ」

しっかりと中で吐き出された精子は熱くて、何も考えられない。頭がおかしくなりそうだ。

「青峰さん…またセックスしてくれるの…?」
「ああ…日本にいるうちはまた呼んでやるよ」
「はは…夢みたい…」
「俺のズッポリ咥えてんだろ、夢じゃねぇよ」
「ふふ、女で良かった…な」

彼が次に日本にやってくるのがいつなのかはわからないが、それまで何度自慰で乗り越えなきゃいけないんだろうか。一度覚えてしまった快感は二度と忘れられそうにない。


前項戻る次項