−−コンコン!ガチャガチャガチャガチャ!!
風呂に入って部屋着に着替えてビールを片手に寛いでいると、玄関の方から激しいノックの音とそれから勢い良くドアノブをガチャガチャと回す音が聞こえてきた。あーあ、俺は明日も任務だからそろそろ寝ようかと思っていたのにこりゃあ暫く眠れそうにないなあ。
−−ガチャ
「なによ」
「カカシィ…っ」
「夜中なんだしいきなり来てガチャガチャしないでよ。ビックリするでしょうが」
「ごめ"ん…ッ!!」
ああもう面倒くさい。酒弱いなら飲まなきゃ良いのに。こんなに泣くほど辛いことでもあったのだろうか。いつまでも玄関でピーピー泣いている名前の腕を引いて部屋に連れて行くと俺の飲みかけのビールを目ざとく見つけグイッと一気に喉の奥に流し込んだ。ああ、最後の一本だったのに。
「夜中に押しかけて俺の最後の一本を飲み干すとはどういう了見だい?」
「カカシィ…やっぱり私はあなたが好き…!」
「知ってるけどどうしたの?」
ベッドに腰掛けた俺に正面から抱きついてきてよくわからないことを叫ぶ名前。俺のことを好きだと言いながらいつも男をとっかえひっかえしている幼馴染はどこのどいつだよ全く。
「あいつと別れた!」
「へー、そう」
「私と言うものがありながら浮気!私が任務に出ている間に私の家に女を連れ込むなんて信じられない!!!!早く終わって帰ってきたらこれだもんね!!」
「まあ男ってそんなもんじゃない?名前も大変だーね」
「カカシィ…私って魅力ない?」
名前が酔っているとはいえ、俺の太ももに跨っている名前と至近距離で見つめ合えば変な気が起こらないでもないかな、と思った。胸元のあいたTシャツから覗くのは酒のせいで赤く火照った体。意外とおっぱい大きいのね。
「ま、俺がお前の男なら浮気なんてしないけどね」
「カカシ…っ」
「名前は可愛いしとても魅力的だよ。おっぱい大きいし」
「…おっぱい重要?」
「そりゃあ…あるにこしたことはないね。だって男だもん」
俺がそこまでいうと名前は俺の頭をホールドしてそのたわわに実ったおっぱいを顔面に押し当ててきた。なにこれ幸せ
「じゃあこのおっぱい今日からカカシだけのものにしてあげる、だから私と結婚しよう」
「いきなりプロポーズ?」
「だってカカシは私のこと好きでしょ?」
「そうだね。お前は俺じゃなくても良いんだろうけど」
「カカシが中々好きだって言ってくれないから」
「俺のせいなの。ふーん」
「ちがうけど…やっぱそうかも」
ちょっと息苦しい。おっぱいに殺されそうだ。目の前のおっぱいがちょっと気になってTシャツの胸元をペラっと引っ張って見たらなんとも情熱的な下着が見えた。エロい
「どう?」
「可愛い」
「脱がせたい?」
「うん」
「いいよ」
「でも俺明日任務だしなあ。また明日の夜のお楽しみにしようかな」
「明日になったら私の気がかわるかもよ?」
「素直に言いなよ」
「抱いてください」
「もう戻れないよ」
「いいんじゃない?」
「頃合いかもね」
長年の攻防を終え明確に関係が変わる瞬間だった
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