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「#年下攻め」のBL小説を読む
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- ナノ -

ヒメハジメ

「副長!」
「んだよ…正月早々。ちょっとは大人しく出来ねェのか」
「あの!」
「だからなんだよ!」
「姫初めしましょ!」
「ブーッッ」
「なんでお茶噴き出すんですか。」
「ってめェ!昼間っからでけェ声でなんてこと言ってんだ!」
「姫初めの何がいけないんですか。」
「お前な…意味知って言ってんのか」
「知らないっす。でもなんか響きがかわいかったので。」
「…そうかよ」

なんだよノリ悪いな副長は。正月なんだしもっと気分上げていこうじゃないの!っていうか姫初めってなんだ!そもそも、沖田隊長が「土方さんと姫初めしてくりゃいいんじゃね?」と言ってきたからそう言っただけなのに。私は悪くないぞ!局長を唆してお年玉をいっぱい貰おうとしたときくらい怒られたんだけど。なんで私が怒られなきゃならんのだ!っていうか姫初めってなんなんだ。

「…というわけでして」
「ブーッ!お前!多串くんに姫初めしようっつったのかよ!」
「なんでそんな驚くの。銀ちゃんなら意味教えてくれると思ってきたのに」
「意味も知らずにそういうこと言うんじゃありません!」
「わかんないわかんないわかんない!意味教えてよ!沖田隊長も教えてくれなかったし!」
「やっぱり総一郎君の差し金かよ…。あのな、姫初めってのは」
「うんうん!」
「夫婦が新年最初に交わることだ。つまりセックスだよ」
「………へー」
「………」
「銀ちゃん、もしかして、私さ」
「…なに」
「…私、白昼堂々とんでもない発言しちゃったんじゃないかな」
「自覚したんなら謝って来い」
「待てよ?…謝る必要なんてないんじゃない?むしろそれにかこつけて襲っちゃえばいいんじゃない?」
「(俺も襲われてェェェ!)」

…屯所に帰って副長にもう一度姫初めをお願いしたら切腹させられそうになりました。


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