×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


▼ ▼ ▼


朝起きたら急に寒気がした。最近は気温の変動が激しくて嫌になるなぁ…寒いのは嫌いなんだけど。寒いときは副長にくっつくからいいんだけど。あぁダルい…さっさと食堂に行って朝食取って来よう。

「あ、おはよう」

「山崎ー…おはよ…」

「ははっ、いつにも増して眠そうだね。大丈夫?」

「ダルいけど大丈夫」

山崎と話しながら朝食。本当なら副長と一緒に食べたかったなぁ…ん、あれ?今日の卵焼き味薄いな。山崎もそう思わない?そうかな?いつも通りだと思うけど。そりゃ山崎お前の味覚がおかしいんだ。ひどくない?食堂のおばちゃんに申し訳ないからこれ食べて、ごめんね。んー…変だなぁ。

部屋に戻ろうとしたら副長に会った。

「あ、副長。おはようございます」

「あァ…はよ」

「もう見回りですか?」

「そうだが…お前は」

「…副長?」

急に副長の腕が伸びてきて私の顔にピタっと触れた。キャ!朝からそんなこと…誰が見てるかわからないのにぃ…んふふ

「お前は留守番な」

「なんで?」

「風邪引いてんじゃねーか?熱あるぞ。薬は…女中にでも準備させるから大人しく寝てろ。飯は食ったのか?」

「少し食べたけど味しなかったから山崎にあげてきた」

「山崎の野郎…監察のくせに気付かなかったのかよ」

「副長、私も気付いてなかったです。寒気がするなぁとは思ってたんだけど」

「ハァ…早めに切り上げてくるから大人しく寝とけ」

「お母さんみたい」

「うるせェ。さっさと治せよ馬鹿野郎が」

「善処しまーす」

私より私のことをよく見てくれてる副長に感謝!やっぱ好きだ!嬉しかったなぁ…えへ。

――数十分後

「さぁて…書類片付けねェと。(あいつは…後で様子見に行くか)」

「…おかえりなさい」

「何やってんの」

「淋しかったんで副長の布団を拝借して一眠りしてました。人肌が恋しくなるってマジなんですねー、って訳で抱きしめてください」

「…永眠してろ」