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いいもん見れやすぜィと沖田隊長に言われ、副長の部屋の戸をあけた私は絶句した。

「…………………」

「…………………」

「ギャァァァァ!!隠し子ォォォォ!!!!」

「うるせェ!!って違う!断じて違う!」

副長がベイビーちゃんと戯れていた。私というものがありながらどこでこさえてきたのそのベイビー…。私ショックから立ち直れそうにありません。あァ、天国のおばあちゃん、今そっちに行くから「待て待て待て待て!」

「触らないでケダモノ!私というものがありながら浮気なんて…他所で子供作ってたなんて!」

「違うっつってんだろ!」

「じゃあどう説明してくれるの!その艶やかな黒髪にふてぶてしい顔…そっくりじゃない!あァ天国のおばあちゃん…」

「面倒クセェ!!」

私と副長が(って主に私が)昼ドラも真っ青なやり取りを繰り広げていると、紙おむつを手に山崎がやってきた。

「副長!頼まれてたもの買って来ました!」

「ご苦労。ついでにこのバカにこのガキの説明してやれ」

「あれ?どうしたの?何で涙目になってるの?」

「だって副長がかくかくしかじかで…もう私なんていらないんだ」

「名前、この子はね、今日一日真選組で預かることになってるんだ」

「なんで?」

「親に捨てられたみたいで…施設に入る手続きが済むまでってことなんだけどね」

「なんだー…心配して損した」

「俺は端から違うといってたはずだが」

「まぁ似てないことも無いけどね」

「オイ、山崎てめェ殺すぞ」

「ヒィ!!!!」

副長は山崎を追いかけてどこかにいってしまったので、私が赤ちゃんの面倒を見ることになった。まぁ子供は好きだから別に良いんだけど…あ、

「ギャァァァァァ!!」

「どうした!?」

「ってギャァァ!」

「あ…」

乳飲み子の本能という奴だろうか。私が赤ちゃんを抱き上げると、すぐに私の貧相な乳を弄くりだした。元はといえば、サボる気満々で上着もベストも脱いでスカーフも取ってYシャツのボタン二つあけてた私が悪いんだけど…

突然の赤ちゃんの行動に驚いて悲鳴を上げたところで副長が戻ってきたので再度悲鳴を上げることになったのである。

「………すまん」

「私こそ貧相な胸をさらしてしまって申し訳ないです」

「それにしてもガキの本能にゃ驚いたなァ…女とあれば見境なしか」

「言い方悪いですよ副長。お乳でなくてごめんねぇ」

「出たら困るっつーの。…女中にミルク作らせてくる」

「あ、お願いします」

んー…なんか夫婦みたいで楽しいなコレ。