【 ミントグリーンの闇に溺れて 】

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あれから私は寂しさから逃れるように何度も何度もカカシに抱かれた。カカシの優しさを利用したのだ。

「ハァハァ……」

「水飲む?」

「うん」

「つらくない?」

「ん。平気。シャワー浴びたら帰るね」

「このまま泊まればいいのに」

「ううん。帰る」

「送ってく?」

「……いい」

長居はしない。そう決めている。行為が終われば私とカカシは何でもない赤の他人だ。

「ねえ、ナマエ」

シャワールームの扉の向こうからカカシの声が聞こえる。

「お前ね、いつまでこういうの続けるつもり?」

「カカシは…迷惑?」

「そういうんじゃないけど…」

「嫌ならやめる」

「俺に答えを委ねないでよ」

カカシは優しい。オビトとリンの死をきっかけに、何よりも仲間を大切にするようになった。私はそんなカカシを利用しているのだ。寂しさを埋めたい、助けて、私はそう言ってカカシに縋った。