×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


【 逃げだした愛ごとつかまえて(終) 】

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


ペインとの戦いが終わり、ナルトが英雄と呼ばれた。いつの間にか本当に立派に成長したものだ。里のみんなから慕われる姿も、その中心にある太陽のような笑顔も、ミナト先生にソックリだ。

「ナルトを見るのは辛くない?」

「…いつの間にあんなに立派になってたんだろうって、驚いてる」

「あいつは誰がなんと言おうと木の葉を救った立派な忍だよ。四代目のようにね」

「そうね」

カカシの隣に並んで、歓喜の声をあげる里のみんなを眺める。里が壊滅状態であってもみんな笑顔で生き生きとしている。きっとこれからすぐに復興に取り掛かるのだろう。先生が、ナルトが守り抜いた木の葉はこんなにも力強い。

「先生の意志が生きてるのね」

「お前が守ってきたものたちだよ。誰もいない所でこっそり泣きながら、お前が戦ってきたおかげで今の木の葉がある。」

「私だけじゃないよ、カカシも」

「あいつらは俺が守らなくても良いほど立派に、そして強くなった」

「うん」

「だから今度はさ…いや、今度こそ、俺はお前を守りたい」

「え?」

「もう頑張らなくていいよ、」

「…ッ…」

「今度は俺がお前を守るから、」

「カカシ…ッ」

「愛してるよ、ナマエ」

カカシはそっと私をそっと抱き寄せて瞼にキスを落とした。

「今度は、ナマエが俺に"おかえり"って言ってよ」

「…うん」

「お前のためなら頑張れるから」

「うん」

「愛してる」

「…私も」

先生、私やっと幸せになれそうです。
・・・ありがとう、カカシ