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「あれ?近藤さん…散髪してくるって言ってなかったか?髪型は変わってねぇしそんなにげっそりして一体何があったんだよ」

「トシ…聞いてくれよ…」

今日は非番だから散髪にでも行ってくるよ!と屯所を出て行った局長である近藤さん。しかし帰ってきたかと思えば、髪型は何ら変わってないし、散髪に行っただけなのにやたらと疲れてやがる。もしかして、道中で攘夷派の連中に襲われたりしたのではないかと心配していると、

「なんかさ!新しくて有名な美容室ができたからね!そこに行こうと思ったわけ!でもなんやかんやあって入れなくてな…仕方ないから向かいの古びた床屋に入ったわけ!そしたらさー、なんか怪しい理容師三人組が居てさー、そのあと入ってきた客とさあ…」

…嫌な汗が首筋を伝う。

…きっと怪しい三人組は万事屋だしひどい目に遭った(らしい)お客ってのはもしかして…将軍じゃね?

「まったくひどい目に遭ったよ…トシ、お前が行ってる床屋ってどんなとこ?今度紹介してくれない?」

「あー…俺が行ってんのは町外れの小さな床屋だよ。紹介するほどでもねぇって。案外山崎辺りが上手いかもしんねぇぞ?」

「そうか…今回は時間もないし山崎にお願いしてみるかな…」

「せっかくの非番なんだ。あんたも少しゆっくりしてくれ。」

「そうするよ」

今回の件は何も聞いてないことにしよう。そうしよう。あー前髪伸びてきたな。俺もそろそろ散髪してくるか…。


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