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(あぁーもしもし?)

「土方だ」

(は?ナマエの執事?)

「…そうだ」

(執事様が俺に何の用?)

「ナマエ様がそちらに行ってないか」

(…は?)

「ナマエ様が居なくなった」

(な、んで)

「ひとつ聞くが…お前らはナマエ様が奥様と本当の姉妹ではないことを知っていたのか?」

(………あぁ)

「そうか」

(血が繋がってようが繋がってなかろうがナマエはナマエだろ?俺らにはそんなの関係ねェよ)

「…ナマエ様がそちらに居るだろうとは初めから思っていないが…今度ナマエ様に会ったらさっきのセリフそのまま伝えてやってくれねェか?」

(は?)

「じゃあ」


坂田という幼馴染にナマエ様が居ないか尋ねたのは可能性を一つ潰したかっただけだ。

お嬢様、貴方にはこんなにも貴方を思ってくれる友人もいるのです。血縁など関係ない。貴方は貴方なのです。

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