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屋敷へ戻る途中、土方さんの寄り道につきあうことになった。目的の場所へと着いたらしく駐車場に車を止めて二人で歩く。どのお店に行くのかと聞いても着いてからのお楽しみ、とまたはぐらかされてしまった。

「着きました」

「わぁ・・・」

お洒落なジュエリーが並ぶ奇麗なお店だ。きっと昔の生活をして私なら一生縁がないような、そんなお店。

「お嬢様、」

「はい」

「好きなものを選んでくださいませんか?」

「え?私が?」

「私は…お嬢様の執事として忠誠を誓います。その証として、プレゼントさせていただけないでしょうか?」

「そんな!…こんな高価なもの受け取るなんてできませんよ!」

「これは私の誓いなのです。私はお嬢様が望まれる限り貴女の傍に居ます。お嬢様が望まれるもの、全てを与えらるようになりたい。」

「土方さん…」

「私と貴女が出会えた記念として受け取って頂けないでしょうか」

土方さんの真剣な眼差し、言葉。まるでおとぎ話の中のお姫様になったような気分だ。結局、シンプルなネックレスを一つプレゼントして貰うことになった。

「土方さんありがとうございます」

「あの…私が付けて差し上げてもよろしいでしょうか」

「え?あ、お願いします」

土方さんが私の背後に回り、髪をよけながらネックレスをつけてくれる。彼の吐息が首にかかってくすぐったい気分だ。

「お嬢様、よくお似合いです」

「…ありがとう」

一生大切にしようと思った、

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