01


 





『ロキが星霊?そっかー』

「「反応うっす!!」」


本人を目の前にして簡単に受け入れるハルに、驚くナツやルーシィやロキ。



『星霊だからってギルドやめるわけじゃないでしょ?』

「え……?」

『…やめちゃうの?』


寂しそうに眉を下げるハル。思わずぶんぶんと首を振るロキに、ルーシィがじとっとした視線を送る。



『ならいいじゃん。最近ロキ魔力が落ちてたし…、星霊界?に戻れば回復出来るんでしょ?』

「ああ、僕がハルを泣かせるようなことするわけないだろう?」

『うん!』


ふわりとした笑みに見惚れるナツとロキ。はっと思い出したようにロキが、少し離れた場所から様子をうかがっていたグレイを呼んだ。



「これ。みんなで行ってきなよ、エルザにはさっき渡しといたから」

『うわーうわー!アイス!準備してこなきゃ!!』

「待てよー」


お礼を言いながらも、後ろ手を振りながらあっという間に駆けていくハルはとても嬉しそうで、見ている彼らも微笑ましく表情を緩める。




「てかまだ仲直りしてないの?」

「…うっせー」

「ったく、素直に謝りなさいよ」



ぶすっとするグレイに呆れるルーシィはため息をつくと、ハル同様準備をしに一度家へと向かった。














「まだ怒ってるのか?」

『誰に?』

「グレイにだよ」

『……怒ってなんかない。ただ…きっかけが、ほしくて』


ふいっとそっぽを向くハルにアイスが「きっかけ?」と聞き返す。



『だって……あの日から、グレイ…あたしと目合ったらすぐそらすし、話しかけてもこないし、わけわかんない!』

「素直にハルが話しかければいいじゃん」

『やだ!』

「頑固者」



なんて会話があったなんて、もちろんグレイは知らない。










 



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