02









―――ゴゴゴゴォ


大きな騒音にざわつくギルド。外へ出て確認をすれば、そこには青い天馬のクリスティーナの改良型が存在した。



そこから降りてくるのはもちろん彼ら、一夜とトライメンズの3人。予想外の登場に驚きを隠せない。

ラキたち女子にあらかたの挨拶を終えた彼らに、ワカバが本題を尋ねる。


「古文書の情報解析とクリスティーナの機動力を持って、フィオーレ中のエーテルナノを調べたかいがあったよ…。」

ヒビキの言葉に目を見開くマカオたち。ワカバは咥えていたタバコを落とす。


「天狼島は、まだ残っている!」

そう告げる一夜の言葉に、彼らは半信半疑で息を飲んだ。






















元々天狼島があった海域へ再び船を出すフェアリーテイル。
しかし辺りをいくら探しても水平線が広がるだけ。


「ねぇ…本当にロメオ連れて来なくてよかった?」

「無理やりでも連れてくるべきだったかな?」

「まだみんな生きてるって決まったわけじゃないんだ…。ぬか喜びさせるわけには…。」





各々がうつむく中、ビスカが風が止んだことに気がついた。

「鳥もいねぇ…?どうなってんだ?」


マックスが水平線に何かを見つける。

「…なんだ、あれ。人…?」


よくみれば海の上に立つ少女。驚く彼らを放って、彼女は微笑みながら両手を広げた。

途端に荒れる海面と共に、目の前に現れたのは、7年前に姿を消したフェアリーテイルの聖域…天狼島だった。


何も言わないままに天狼島へと入っていく少女。マックスたちは慌てて彼女を追うことした。

その少女に小さな希望を託して…。











「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -