02

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痛い…、いたい……。


ラビがAKUMAに向かっていく。

彼はエクソシストだからか、当たり前のようにAKUMAと戦うんだ。





『……ひ…っ』



ラビが鉄槌を巨大化させAKUMAを倒す瞬間、ハルの視界にぼんやりと涙を流す女性の姿をとらえた。


『だ…誰……?』



気のせいだったのかもしれない。ハルは顔をあげてしまったことに、ひどく後悔した。











燃える列車に、あの日を思い出す。










AKUMAの影に、あの日を思い出す
















遠くなる背中に、あの日を思い出す
















<…タスケテ……>




『……や…っ』


突如脳へ直接聞こえてくる声。耳をいくら塞いでも聞こえ続ける。




<オネガイ…タスケ、テ>



『ぃ…やあぁあああぁあ…っ』




目の前に現れたのはミイラのような人影。それを最後にハルは意識を失った。









 


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