嫌いになりたい
生まれた時から隣に居て、好きになって
ずっと君が大好きで君の為にならなんでもしてあげたいと思って何でもしてきた。
自分がしたくてしてきたことなので見返りなんて求めたことはないが出来るなら君に俺の事を好きになって欲しい。

君への気持ちは隠したことはない。
男同士とか関係なく君が好きだから。
だけど君は俺のそんな気持ちに全く気付かないで『お前は俺の親友だ』って屈託のない晴れ晴れとした顔で笑うんだ。
嬉しいけど悲しい
俺は君に好きになって欲しいんだ、俺はもう『親友』は嫌なんだ



「嫌って思ってもどーにも出来ないのが人生ってもんなんだよなぁ」
1週間前、君との関係に我慢出来なくてハッキリと君にもわかるよう何度も告白をした。
鈍感な君でもやっと俺の気持ちがわかったみたいで君はとっても驚いた顔をした。
そして次に発された君の言葉は『気持ち悪い』だった。
眉をひそめながら『男同士だぞ?』『ありえないって』『何言ってんだよ』『冗談だよな?笑わせるなって』
わかっていた…
わかっていたけど俺の気持ちを冗談で片付けるのは酷すぎるだろ…

「好き、好き、大好き、…大好きなんだよクソッ…っく……」
1週間前に告白してから君と会っていない、俺が意図的に避けているから。
生まれてから今まで2日以上一緒に居なかったことなどなかったから日々その記録を更新中。
君と会わなくなってから食欲も出ないしどうやって息を吸っていたのかわからなくなった。

「俺、耐えられないよ。君と一緒にいれないなら俺は俺を捨てる」
深い闇の中に俺は身を投げた。




君が好き、大好き
だからもし来世があるなら俺はもう君を好きになりたくない…
辛い思いはしたくないよ
…次は普通に異性を好きになって幸せになりたいな…





解説
死ネタ。幼馴染同士でずっとずっとずぅーっと好きだったけど報われなかったという話。君を好きでいることが生きる希望だったのに徹底的に振られ、その上冗談で片付けられて生きる希望を失った。やっぱり男同士は難しい。


prev next

bkm
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -