誰よりも愛してる

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僅かな隙間にぬるりと舌で抉じ開けるように口内に忍ばせれば赤い顔を更に色を濃くし涙を溜めるくりりとした瞳。



僕はそんな千鶴ちゃんが可愛くて、つい先程のみにくい感情は今は違う感情に呑まれていた。




堪らなく沸き上がる加虐心をグッと堪え優しく可愛らしい唇を深く味わい貪る。



口付けにまだ慣れていないのか、大袈裟に酸素を求める千鶴ちゃん。




可愛い過ぎるんだけど...でも、少し意地悪しすぎたかな?




僕は名残惜しくて最後に何度もチュッとリップ音を落として唇を離してあげた。




「ねぇ、千鶴ちゃん...お仕置きね?」




呼吸も整わない彼女に唇を三日月に歪め翡翠色を妖しく細めた。




『え、お仕置き?何で?...』



「何で、じゃないでしょ」




千鶴は言葉の意味が直ぐに理解出来ず小首を傾げる。




すると頬を刺激する沖田先輩の明るい茶髪。




“僕を嫉妬させたお仕置き、まだでしょ”



吐き出す息と共に脳に浸透するよう耳元に響いた、掠れた甘い声。





耳元を原点に朱に染まっていく自分の身体。




恥ずかしくなった千鶴は体を素早く反転させ、逃げるように沖田先輩に背を向け、守るように身体を縮こまらせた。




「千鶴...それ、逆に煽るんだけど?」



小さくなる彼女の背にため息一つ。そして、ちらりと制服の襟元から覗く薄桃色のうなじに噛みつき舌を這わせた。




ぴくりと跳ねる身体とベッドの隙間に片腕を潜り込ませ、胸元のリボンの端を引きほどく。



お臍の辺りまで制服のボタンを器用に外しながら時折、指先が肌を擽る。




途中、阻止しようと伸びてくる彼女の手に少し上からのし掛かり肌をきつく吸うと抵抗は甘い声となって口から洩れた。




うなじから肩甲骨まで肌蹴た白い肌に綺麗な紅がいくつもちりばめらた。



「あのさ、いつまでそうしてるつもり?」




中々、此方を向いてくれない千鶴ちゃんに痺れを切らした僕は少し強めの口調で耳元に囁きかけゆるゆると身体のラインを軽いタッチで二度、三度撫でつけた。



「...そう、滅茶苦茶にされたいんだ」



すっ...と細められた瞳、妖しさを含ませた低く掠れた声に硬直していた体を意地でも反転させる。



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