意地悪な貴方

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意地悪く開かれた唇が下肢へ降っていくと、片方で狼狽する千鶴の脚を押し開き持ち上げ、十分に濡れそぼった其処に埋める。




微かにかかる彼の甘い吐息ですら焦れったい刺激で、千鶴は苦し気な声を上げ、




まだ中に埋まった土方の指をきゅうきゅうと締め付け離さない。





言葉では嫌だの、止めてだの言う少女が今はこうして快楽に...俺に溺れている事が、





――この上なく愛しくて堪らない...。



切なげに震える桜色の淡く色付く唇にリップ音を響かせ吸い付き舌を挿し入れた。



反射的に引っ込む小さな熱い舌を追い詰め優しく絡ませる。




互いの唾液を交換しながら、ねっとりと千鶴の口内を隙間なく埋め尽くす。



不意に、胸板を押し返される感覚に手放しかけていた理性を取り戻す土方。




彼女に視線を向けると、目尻に涙を溜め苦しさを訴えるように眉を下げる。




土方先生を押していた千鶴の腕もだんだんとずり落ち、力なく彼のシャツに皺を刻むだけだ。




たくっ、...これ以上は無理か。



流石に、苦しそうにな彼女に無理をさせるのはいけまいと愛らしい唇を惜しむようにゆっくりと糸を引いた。



小刻みに震える肩、熟れた果実みたく赤みのさした頬、薄く開かれた唇の端からは飲み下せなかった唾液が顎から首筋をツーと濡らす。




それは、どう見ても女だった。顔にはまだあどけなさが残るが今、こうして乱れている少女は女の香りを放ち何だか妖艶で美しい。



『せん、せっ?』



「っ、...あぁ」



気付けば自分の頬に熱を帯びるような感覚、顔が赤い――。



千鶴は虚ろに彼を見上げていて気付かないだろうが、




照れくさくなった土方先生は顔を伏せるように肩口に唇を落とす。




『やっ、ぁっ...』



肌を擽る彼の黒い髪に抵抗しようと身をよじろうとすれば、ベッドに身体を軽く押し付けられる。




ならば、と脚を閉じようとすると素早く先に動いた彼の頭が邪魔をした。




股裏に手を滑らせ、M字に開けば散々弄られ愛撫を施された其処は、男を求める女のソレだった。



『やだっ、だめ!先生っや』



強い抵抗を上げる千鶴に眉をしかめるも、すぐに其は妖艶な笑みに変わる。



「どうしてだ?...こんなに濡れてやがるってのに」



『ど、どうしても、ゃ...なの』



ふるふると涙を溜め首を横に振る千鶴に諭すように甘い言葉で問いかけた。



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