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あとがき

やっと終わりを迎えることができました。
付き合うまでの話を書き始めたころから、初情事の妄想はしていました。やっと二人が夜を迎えて、私の中では付き合うまでを書き終えた時よりも達成感があります。
それにしても、うちのヤマトがポエマー過ぎて読者様が引かないか心配。が、こうなってしまったものはしょがない。そして、ヤマトをいかにかっこ悪く書くか必死な私。ダメダメなヤマトに会いたかったんです。カッコいい彼もそりゃ大好きだけど、へたれな駄目ヤマトが私は尊い。
帰り道からのシーンはカットして夜道で抱きしめ合って終わらせてもよかったのですが、ホットココアの下りの妄想も私としては結構楽しかったので入れ込んでおきました。
そして、書き終えて気づいた。キスすらしていない。あわわわ。情けないヤマト妄想で満足しすぎました。
ここまでで初情事編完結が私的にはベストですが、おまけ話感覚でベッドインもそのうち書きたいです。需要うんぬん関係なく私は楽しいので書きたい。

以下、残しておきたい思い。長いです。
このシリーズを書きだすときに決めたテーマが3つあります。

・男女の交際におけるいろいろな初めてを書く
ときめき 告白 名前呼び捨て 手を繋ぐ キス 身体の関係
これらを初めて経験する夢主で書きたかった。初めてって、経験したらもう二度と戻ってこない特別なもの。2人目の彼氏以降ではまたちょっと違ったものになるはず。それらの初めてを私が理想と考える最高の形で迎えさせたい。せっかく初めて夢小説を書くのだし、こういうテーマでいこう!と、思いました。
特に身体の関係の初めては大事だと思う。でも、他の初めてに関しては1話で終われたのに、処女喪失をテーマに8話も書くことになるとは思いもしませんでした。
現実だと処女と童貞だったりして、悲惨なことが多いですよね。みんながみんなそうではないと思いますが。
経験豊富な年上の彼が自分の気持ちを待ってくれてお互いの思いが揃った時に初めてを迎えることができたら世の中の女子はみんなセックスが素晴らしいものだと初っ端から思えるのかな、なんて考えてこんな話にしました。現実では起こり得ない、と書きつつ思いましたが所詮は夢小説。夢の中ぐらい女の子に最高に美味しい話にしましょうね、ってなことです。

・交際における気持ちの成長を書きたい
夢主がいろんな初めてに戸惑いながらも、相手を思って変わっていく様を描くのもテーマの一つ。読者様にちゃんと伝わるように表せていたのかはわかりませんが精一杯、頑張りました。
あと、初めての情事編ではヤマトの気持ちの成長も書きたいと当初から考えていました。結果、私の表現力だとへたれに…。
一線も超えたことだし、ここからは糖度とヤマトの攻め感の増した話を書くぞー

・少女漫画の王道展開を書く
こんなタイミングでくしゃみとかでねーよ。
告白する瞬間に来客とかこねーよ。
でも、なぜか漫画だとありえちゃうんだよなーなんでだろうなーみたいな展開をたくさん入れて書きたかった。
これはこのお話のテーマというよりは、私が創作するうえでのテーマです。今後、このシリーズ以外にも手を出す予定ですが、それもお決まりな展開を入れていきたいです。
おお!と人が驚くような斬新な話を書きたいなんて微塵も思っていません。王道こそ私の好物。その辺に転がっていそうな少女漫画にするのが私の創作の目標です。

読んでくださる方がいるからここまで本当に頑張れました。携帯のメモに一人こつこつ書いていた頃だったら絶対に途中で投げ出していた。何回ももう上手く話まとまんないし、無理だ、となりましたし。ですが、読者様がいてくれて優しいメッセージや拍手に支えられて初情事編を完結することができました。心より感謝申し上げます。