「天狗」

【詳細】

基本的には仏法を護り、山を守る妖怪だが、平安時代末期の説話集『今昔物語集』などでは、天狗は仏法を邪魔する魔物と考えられ、やがては、慢心した僧が死して変化するものともいわれるようになった。

昔は 山中などでおきた説明のつかない現象に見舞われた際、それを天狗の仕業として対処してきたといわれる。
たとえば
山中で木の倒れる音が聞こえたので見に行くと倒れている木など1本もない「天狗倒し」

誰もいないところで急に小石や砂が降ってくるという「天狗礫(つぶて)」

山中で行方不明になった子供が帰ってきて天狗にあった話をするという「天狗隠し」
などがある。

ルーツについては中国の流星だとされ そこでは流星の尾を「天の狗(いぬ)」にたとえたという。
また 天狗の姿がインドのガルーダにも似ており、さらには天使の共通モチーフである翼を備えることから、ルーツは中東まで遡る、という説もある。

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