亜風炉照美

人工的な神様

自信過剰な哀れな少年

僕が美しいなんて周知の事実だろう

まさにアフロディーテの名に相応しい

紅玉の瞳は何を見つめる

靡く金は全てを覆い隠して

月桂冠の重みとは

所詮紛い物でしかない

端整な顔を歪ませれば、

ああ、ほら、堕ちた

どう足掻いても神にはなれない

水を飲んで神になれるなら
人間はもう既にいないだろう

神なんてものは存在しないのだ



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