群青に溶けてゆく

まだ夏は始まったばかり
君との夏は煌めいていた
溶けた夏
風は止んだ
一瞬の晴れ舞台

じりじりと跳ね返る熱
焼けたアスファルト
ポタリ、落ちた
向日葵畑で隠れんぼ
群青に溶けてゆく

熱帯夜に密会
水面は揺らめいて、惑わす
太陽だけが知っている
あの太陽に誓う
夏に染まる

金魚だって耐えられないわ
別に、嫌いじゃない
次の夏、君とまた会いたい
海水が私の足を攫う
嗚呼、もう夏が終わる


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