最後の街スノーニクロカ
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陣営:制限無し
推奨人数:1〜3人
推奨スキル:説得or甘言、技術_アイドル、制作_絵、制作_工作、制作_料理 &親切心
非推奨スキル:戦闘スキル、武器の所持
時間:6時間程度
GMボーナス:ステータス成長5pt or SP50
ダンジョン「最期の街スノーニクロカ」専用シナリオです。
探索とミニゲーム、ロールプレイがメインで、戦闘はありません。
クリア失敗は基本的にはありません。
◎制限時間はなし。
※シナリオに書かれていない情報については、GMの裁量にお任せいたします。
以下、フレーバー文となります。
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"最後の街には雪が降る 北のはずれさ スノーニクロカ"
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楽譜の切れ端を集め、街人たちに"あの歌"の続きを思い出させる。
エンディングは1種類。(エンディングまでプレイすればクリア)
ミレーが提案したとおり、街のひとびとと君は公園の広場へと集まる。
寒い雪の日、みな手袋をした手をすりあわせ、白い息を吐いている。
集まってくれてありがとう!と挨拶したミレーが、
ひとたびおじいさんのヴァイオリンの弦を弾くと、その音は魔法のように踊りだす。
とても捨てられていたものだとは思えないような胸躍る音色に、
集まった街のみなも、自然と表情がほころんでいるように見える。
そしてだれともなく、演奏に合わせてその歌を歌いだす。
……この街につたわる、その"とっておき"の歌を。
「♪"欲張り同士が喧嘩した やつらときたら取り合いばかり
こんな小さな世界では 分け合うほうが賢いはずだ
そう言うみんなをしらんぷり しまいにゃなんにもなくなった
欲張りどもは借金のこし みんなはやつらのしりぬぐい
最後の街には雪が降る 北のはずれさ スノーニクロカ"♪」
その続きが書かれた楽譜にのせて、ミレーが音を奏でると……、
街のみなは一様に顔を見合わせ、楽しそうに声を上げる。
「ああ、思い出した!」「そうだそうだ、こんな続きだった」
みなにとってのいちばんの宝物を、
いまこのときに、もう一度見つけられたってことだ。
……まるでそんなふうに、みなは笑いあっていた。
「さあ、続きを歌おう。君も一緒にね!なに、みようみまねでいいさ。ほら、さあ!」
ミレーはそう言って君に呼びかけ、いっそう楽しそうに弦を弾く。
ヴァイオリンの音色は君を引き込むように、その音を響かせている。
それを聴けば、不思議とその歌のメロディがふわりと胸にあふれてくる。
これなら、君たちも街のみなと一緒に、歌の続きを歌うことができそうだ。
(※探索者は技術_アイドルの判定を行ってください。
成功/失敗の結果により、シナリオ終了後の入手アイテムが変わります。)
「♪"ひとりぼっちじゃ寂しいばかり スノーニクロカ不思議を起こした
誰かがいっとき楽しくなるよう 誰かがいっときあたたまれるよう
スノーニクロカとっておき 最後の街には不思議があるさ"♪」
……たとえ、ここが世界最後の街でも。たとえ、今日がその最期の日でも。
終わりに近づこうとするこの街は、けれど、
あたたかいしあわせに溢れているように見えた。
みなが声を揃え、その歌を歌い終わると、みなはぱちぱちと拍手をする。
"みながこぼし落としてしまった大切な音たちを、
君は拾い集めてくれたというわけだ"……と、ミレーの言葉にならって、
街のみなは君を囲んで、お礼の言葉をかさねていた。
それに応えていると、降る白い雪たちに淡い光がともり、君のからだはふわりと浮かぶ。
別れの合図だと気付いたみなは、それぞれ手を振って君を見送ることだろう。
街の景色が遠くなっていく。やがて意識は途切れ、白い光に包まれていく……。
「………、ほんとうに、こんな日が来るなんてなぁ」
ぽつり、誰かの呟いた言葉が、最後に聞こえた気がした。
気づけば、拠点のベットの上。シーツにもぐりこむようにして、
朝方の冷えた空気からいっとき、逃れる。
胸に抱いたささやかなぬくもりが、不思議と君を安心させた。
きっとどこかで、あたたかな幸せに触れたのかもしれない。
閉じた瞼の裏で、白い雪がひとつ、舞った。
──世界最期のそのときに、きっとわらえていられるように。
以上でシナリオクリアとなります。お疲れさまでした。
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ここは世界最後の街。世界最後の、と呼ばれるとおり、
この世界には、もうこの街しか残っていない。
街を取り囲む柵の向こうは、草木も花も、動物も人も。
いのちあるものが芽生えることは無い、
冷たい雪で真っ白な平地が広がっている。
柵を離れて、すこし遠くへ行けば、雪は黒く染まりだす。
そこの空気は汚れきっていて、とても人が住める場所ではない。
しかし、その空気が街まで流れてくることはないという。
……そういった"不思議"が、この街の穏やかな時間を守っている。
ちなみに、街がここにしかないのに食料や物資はどうしているのかというと、
それらは毎日必要なぶんだけ、街の郵便局に届くのだという。
おかげでそれを住人に届けるのに、郵便屋はいつも大忙しだ。
これも、街の"不思議"の、そのひとつだろう。
「♪"欲張り同士が喧嘩した やつらときたら取り合いばかり
こんな小さな世界では 分け合うほうが賢いはずだ
そう言うみんなをしらんぷり しまいにゃなんにもなくなった
欲張りどもは借金のこし みんなはやつらのしりぬぐい
最後の街には雪が降る 北のはずれさ スノーニクロカ"♪」
スノーニクロカの街に伝わる歌。
どうしてこの世界にはもうこの街だけしかないのか、
どうしてそんなことになってしまったのか。
住人達は、この歌で語られている以上のことは知らない。
※以下の情報はシナリオ中には開示しないでください。
大昔、大国同士の戦争があった。
この街も、かつては大きな"国"であり、中立の立場を守っていた。
スノーニクロカはその大国同士の間に入り、
何度も仲裁しようとしたが、戦争を止めることはできなかった。
結局、戦争で使われた兵器によって、世界の大部分が汚染されてしまう。
そうして残ったのが、この街。
この歌の歌詞は、その過去を比喩したものだ。
最後の街に、最期の時をもたらす黒い雪。
それは、街を囲う柵を離れた遠くへ降るあの雪と同じものだ。
命あるものの熱を奪い、病で侵し、鼓動を凍らせる。
触れたものはみな黒く綻び、そのかたちを崩していく。
ここにいる住人は、いつかそれがこの街に降ることをわかっていた。
覚悟、ではない。諦め、でもない。
ただそれを、自分たちの最期として受け入れること。
そうやってみな、穏やかな日々を、お互いに守り続けている。
※以下の情報はシナリオ中には開示しないでください。
"あの歌"の項目で説明した戦争、歌で言うところの"借金"。
魔導兵器で汚染された呪いの雪。
いのちあるもの、かたちあるものを、蝕み侵し、崩していく雪だ。
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世界最後の街、スノーニクロカ。探索者たちはその街の公園で目を覚まします。
街を見回っていた警官であるスタンに案内され、
暖かいココアを飲みながら、この街についていくらか説明を受けるでしょう。
彼は言うのです。"君たちが此処へ訪れたことに、きっとなにか意味がある。"
それがなんなのか確かめるため……、あるいは、ほんの時間つぶしに。
スタンに渡された地図を手に、探索者たちは街を回ることになります。
行く先々で、住人はそれぞれに日常を過ごしています。
その手伝いをする過程で、古い「楽譜の切れ端」を探索者は手にするでしょう。
住人たちはそろって、"なんだか君に渡した方がいい気がする"と言うのです。
この街にやどる「不思議」……、探索者がここに訪れたことも、きっとそのひとつ。
住人たちはどこか胸躍るように、その行き先を楽しみにしているのです。
交番をもう一度訪ねたときか、あるいは街をいくらか回った丁度良い頃合いに、
【14.最期の時の黒い雪】の項目を参考に、
「今日が最後の日である」という情報を開示してください。
それにしては、住人たちは穏やか過ぎるように見えるかもしれませんが、
ずうっと前からわかっていたことだ、と、みな受け入れています。
しかしその内面には、もしかしたらほんの少し、戸惑う心もあるのかもしれません……。
やがて、切れ端がすべてそろった頃。
街の音楽家のミレーは、それを見て声をあげます。
楽譜に書かれていたのは、みんなが揃って忘れてしまっていた、
街に伝わる歌の、その続きだったのです。
ミレーはこの歌を聞かせるために、住人を公園の広場へ呼び集めます。
ミレーが奏でるヴァイオリンにのせて、みなで歌い、笑いあうひととき。
大切な宝物、この街の不思議、あの歌の続きを思い出させてくれた探索者に、
住人たちは暖かい笑顔で、感謝の言葉を重ねることでしょう。
そうして、探索者たちは街を後にして、シナリオクリアとなります。
世界最後の街、最期の時。それを迎える彼らが、きっと笑えていれますように。
推奨スキルに「親切心」と記したように、
このシナリオの進行には、いくらか探索者の良心が必要になります。
必要であれば、開始前にその旨をPLに伝えてください。
住人や街に危害を加えようとした探索者がいた場合、
忠告ののち、止めないようであれば強制帰還の処置をとってください。▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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……懐かしいうたがきこえる。
この暗闇へひとりぼっち、置いて行かれてしまった自分の、
心をあたためてくれるような、同じ寂しさを分け合ってくれるような。
叶えたい想いが、きっとあったはずだ。
伝えたい言葉を、ずっと抱えたままなんだ。
いつか終わると、わかっているから。
だから、その最後の日を、とっておきの笑顔でむかえられるように。
悲しくないよって言えるように。
歩き出そう。たとえ、明日が来なくても。
………
……
…
⇒【最後の街スノーニクロカ】へ
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……、君が目を覚ますと、肌に触れる冷たさに驚くだろう。
なにしろ君が寝転んでいるのは雪の上で、
もちろん景色も北国のそれといったところだから、
そりゃあもう寒い、吐く息も白いし、なんでこんなところへ寝転んでいたのかも、
君にはさっぱりわからない。……此処はどこなんだ?
そして、君が身を起こしたときだ。
ぼすん、と頭に小さな雪玉がぶつかる。ひとつ、ふたつ、みっつ。
そちらのほうを見やれば、幼い子供たちが、
けらけらと笑いながら君に向かって雪玉を投げていることがわかる。
「やーい、家無し!」
「こんなところで寝てるなんて、家無しにきまってるもんね!」
「やーい、やーい!」
やがて、……警官だろうか?
青い制服を着た赤毛の男がやってきて、子供たちをたしなめる。
子供たちは文句を言ったが、次の遊びを思いついたのか、
またけらけら笑いながらどこかへ去っていく。
赤毛の男性はかれらを見送ると、君のほうへ歩み寄り、
高い背丈をややかがめて、穏やかに笑いかける。
「こんにちは、ここらでは見かけない方だね。
俺はスタン。この街の警官だよ。
事情を聞きたいから、一緒に交番まで来てくれないか?
温かいココアを飲んで、まずは一息つこう。
……なにしろ、ここへいたんじゃ、寒さで参ってしまうからさ」
▼スタンに応じ、交番へ向かう ⇒【交番】へ
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スタンに案内されるまま歩み出せば、ここはどうやら公園の広場だったようだ。
真っ白な雪の絨毯に足跡をつづけて、街のほうへと向かっていく。
公園の林道を抜けて街中へと入れば、灰みの青色の煉瓦でつくられた建物が並んでいる。
雪かきがされ、先ほどよりいくらか歩きやすい街道は、同様の風合いの石畳が敷いてある。
スタンは街のひとびとと挨拶を交わしながら、やがて背の高い時計塔の前で立ち止まる。
どうやらこの一階が交番ということらしい、スタンは扉を開き、君をその中へと招き入れる。
部屋の中には木製のテーブルがひとつ、対面式にチェアが四脚。
テーブルの上にはラジオとランタンが置かれている、簡素な内装だ。
スタンは君にチェアにかけるよう勧めた後、奥の部屋へ入っていく。
少しの間待っていれば、スタンは戻ってくる。
ぽかぽかと湯気をだすココアの入ったマグカップを机に運び、
君の向かいに腰かけると、「どうぞ、暖まって」とひとのいい笑顔を見せた。
「実のところ、そんなに驚いちゃあいないんだ。
俺がみんなの顔をおぼえられるくらいの、
この小さな街で見かけたことのない君が、あそこへいたことにはね」
「ここは、世界最後の雪の街、スノーニクロカ。
世界最後の、というくらいだ。この世界に残っている街は、もうここしかない」
「……こんな歌がつたわってる」
「♪"欲張り同士が喧嘩した やつらときたら取り合いばかり
こんな小さな世界では 分け合うほうが賢いはずだ
そう言うみんなをしらんぷり しまいにゃなんにもなくなった
欲張りどもは借金のこし みんなはやつらのしりぬぐい
最後の街には雪が降る 北のはずれさ スノーニクロカ"♪」
「どうしてこの世界にはこの街だけしかないのか、
どうしてそんなことになってしまったのか……、俺たちは、この歌以上のことは知らない」
「街を取り囲む柵の向こうは、樹も草も、花も動物も、ひとも。
いのちあるものが芽生えることはない、冷たい雪で真っ白な平地が広がっているだけだ。
柵から離れて、すこし遠くへ行けば、雪は黒く染まりだす。
……そこの空気は汚れきってしまって、とてもひとが住める場所じゃないのがわかる」
「でも、風でこの街に運ばれてくることはないんだ。幸いではあるんだけどね……」
「そう、……あの歌には、続きがあるんだ。
何故だか、今は思い出せないんだけど……、」
「とにかく、驚いてちゃいない、と言ったのは、そういうわけだ。
君がここを訪れたのも、きっとなにか訳があるんだってね」
「地図を渡しておくよ。小さな街だけど、見て回れる場所はいくつかある。
この街のどこかで、きっと君を待ってる人がいる。
……なんとなくだけど、俺はそう思うんだ」
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地図には以下の場所が書かれています。
探索者は自由に行先を選ぶことができます。
・公園
・画家のアトリエ
・郵便屋
・パン屋
・駅
スタンは「困ったことがあったり、
わからないことがあれば、またここへおいで」と言います。
探索者のために暖かいココアのおかわりや、
コートやマフラーなどの防寒具を用意してくれます。
▼地図を見て行先を決める ⇒各MAPへ
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針葉樹のつらなる林道を抜け、公園の広場へ向かえば、
真っ白の雪の絨毯のなかで、きゃっきゃと楽しそうに遊ぶ子供たちがいる。
さきほどのことはすっかり忘れたような顔で、
君を見つけるとはしゃいだようすで声をかける。
「あ、こんにちはー!」
「ねえ、ねえ、いまね、かまくらつくるんだよ、いっしょにつくろ!」
「でもね、むずかしくって……」
「おとうさんに、教えてもらったんだけど、うまくいかないんだー」
「ね、ね、だから、てつだってー!」
君たちが応じると、子供たちは両手をあげて喜んでみせる。
子供たちにつくりかたを教わりながら、かまくらづくりをしてみよう。
<そのいち、雪の積み上げ!>
探索者1人につき2回、制作_工作の判定。
全員あわせて[探索者の数]成功すればクリア!
<そのに、スコップで固める!>
探索者1人につき3回、制作_工作の判定。
全員あわせて[探索者の数*2]成功すればクリア!
<そのさん、穴をほる!>
探索者1人につき4回、制作_工作の判定。
全員あわせて[探索者の数*3]成功すればクリア!
※全てクリアすると、アイテム
「ひきかえけん」を
全員がひとつづつ入手できます。
(出来あがりの差はあれど、クリアに失敗してもかまくらは完成します。)
子供たちとふれあいながら、なんとかかまくらを完成することができた!
手伝ってもらったお礼をしなくちゃと、子供たちは相談をはじめて……
「かまくら、一緒にやったらできたね!ありがとうー!」
「あのね、さっき見つけたんだけど。これ、きっといいやつだよ!」
「だから、あげるねー!」
★アイテム入手「古い紙の切れ端D」
古い紙、何かの切れ端だ。裏側には「D」と書かれている。
五線譜らしきものが印刷がされていて、楽譜のように見える。
ただ、この切れ端だけでは、何の曲なのかはわからないだろう。
その古い紙切れのようなものを君に手渡すと、
子供たちは小さな手を振って、君たちを見送ることだろう。
完成したかまくらで遊ぶ子供たちは、とっても楽しそうだ……。
▼移動する ⇒各MAPへ
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イーゼルとキャンパスが雑多に並び、
床には画材が散らばる、絵の具の匂いがするアトリエだ。
向かいの壁は真っ白に塗られていて、その上から様々な花の絵が描かれている。
その壁の前で、画家らしき女性がなにやら考えあぐねているようだ。
「何色でも、どんな花でもいいんだけど……それだと、逆に考えこんじゃって……」
「いいのが浮かばないんだ。ねえ、きみ。
よかったらきみがここに花を描いてくれよ」
「うん。たった今ぱっと浮かんだ花でも、とっておきの大好きな花でも」
「もちろん、きみのあたまのなかにしかない花でも」
「さあ、どうぞ。描いてくれよ」
彼女が指さした場所には、ぽっかりと空いた白の空間があった。
ほとんど一方的に、彼女は絵筆とパレットを君に渡す。
それを描くまでは受け取らない、といった態度で彼女は君を見ている。
言われた通りに花を描くか、彼女をなんとか言いくるめるか……、
……さて、どうしたものか。
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▼「制作_絵」の判定に成功したPC
「やあやあ、いいのが描けたね!うーん、バッチリだ」
「時には誰かのアイデアを借りるのも、やっぱり大事だね」
★アイテム入手「ひきかえけん」
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▼「制作_絵」の判定に失敗したPC
「あっはっは!こりゃあたいしたもんだ」
「まあ、いいさ。"らしさ"ってのはどんなときでも人を惹きつけるから」
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▼絵を描くことを「説得」や「甘言」などで拒否したPC
「やあ、参ったなあ。そう言われちゃあ……、そう、そうか。
それじゃあ、なにかヒントをくれるだけでもいいよ。
わたしが描くから、思い付きでもいい。いろんな言葉を並べてみてくれ」
彼女はやれやれと、すこし残念そうな様子だが、自分で花の絵を描き始める。
やがてそれが完成すると、ふうと息をついて君に振り返る。
彼女はにっと笑って見せると、君にお礼を言う。
「ふう、ふう。なんとかなったよ、君のおかげだ!」
★アイテム入手
「ひきかえけん」
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花の絵が描きあがると、彼女はそれを見て満足げに数度頷く。
なんでも、今日、知り合いの写真家に、この壁を撮ってもらう予定だそうだ。
そのときがいっそう楽しみになったよ、と彼女は笑顔を見せる。
「さ、お礼にこれをあげよう。
いつだか拾ったものだけど、どうしてだろうね。きみにわたすのが一番だと思うんだよ」
★アイテム入手「古い紙の切れ端A」
古い紙、何かの切れ端だ。裏側には「A」と書かれている。
五線譜らしきものが印刷がされていて、楽譜のように見える。
ただ、この切れ端だけでは、何の曲なのかはわからないだろう。
それを手渡すと、彼女はまた別の絵に向き合い、取り掛かろうとする。
君たちがアトリエを後にするとき、彼女は軽く手をふって、君たちを見送ることだろう……。
▼移動する ⇒各MAPへ
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街並みの中、ひときわ目立つあの赤い屋根の小屋が、この街の郵便屋だ。
スタンの話によれば、世界最後の取り残されたこの街に必要な物資は
不思議な事に、この郵便屋に"必要な分だけ"届くのだそうだ。
それを毎日、住人に届ける仕事で、郵便屋はいつでも大忙しということらしい。
屋根と同じように、ペンキで真っ赤に塗られた扉をたずねようとすると、
中から出ようとした配達員と丁度出くわすかたちになる。
配達員は君をひとめみると、少し驚いたように目を見開き、帽子を外して挨拶をする。
「おや、こんにちは!見慣れない方だ、ぼくはケビン、郵便屋のケビンです」
「今日も朝から大忙しです。それも大変、
宛先の住所がわからないお届け物がありまして……」
「"白猫さんのゆくさきへ"なんて、
子供が書いたものみたいだけど、参ったな、ぼくにゃさっぱり……」
「ああ、ねえ、あなた。どうか思い当たるところがあったら、これを届けてくださいな!
ぼくったら忙しくって、探す時間もありゃしない!」
ああ忙しい、やれ忙しいと騒ぎながら、
ケビンは君に荷物を押し付けて、すたこらさっさと配達に行ってしまった。
残された君はどうしたものか……、
幸い荷物は軽く、小さな包みだ。持ち運びには困らないだろう。
"白猫さんのゆくさきへ"、── 一体、誰に届ければいいのだろう?
(※GMへ)
マップ移動やイベント消化などのタイミングで、
そのたびに一回ずつ、GMはシークレットダイスの判定をしてください。
初期値は[1d100<=10]として、判定を重ねるたびに10づつ期待値を上げること。
成功した場合、下記のイベントが起こります。
このイベントは、【郵便屋】を<訪れる前>、
<訪れた後>で各1回ずつ発生させてください。
【郵便屋】を訪れた時点でこのイベントが発生していない場合、
<訪れる前>のタイミングは消失し、<訪れた後>の1回のみ発生します。
どちらのタイミングでも、1回成功したあとは発生しません。
道を歩いていると、真っ白の雪の中、小さな足跡をのこしていくそれに気づく。
よく見てみれば、それは白猫だ。のら猫なのだろう、
気ままに歩むように見えるかれにも、……帰る場所があるのだろうか?
……わからない。君の知る由は、ない。
白猫は狭い路地のほうへするりと入っていく。
後を追っていくと、どうやら街を囲う柵のすぐ近くまで行くようだ。
通り過ぎた建物の壁には、「注意、柵は飛び越えないこと」と書かれた張り紙。
あまり人の寄り付く場所じゃないとくれば、かれらにはかっこうの住処なのだろう。
そうしてたどり着いたのは、使われていない小さな小屋だ。
その隅で、母猫とおぼしきぶちの猫が、子猫に乳をやっていた。
こちらに気付くと、しゃあ、と少し威嚇をする。
白猫は父猫なのか、そのそばによって子猫に鼻を寄せている。
……"白猫さんのゆくさきへ"……、ここが、届け場所だろうか?
小包を開ければ、中身はふわふわのブランケット一枚と、少しばかりの餌。
そして、拙い字で書かれた手紙が添えてある。内容はこのとおり。
「みんなでおこづかいをあつめて、しろねこさんにぷれぜんと。
おかあさんがあぶないところっていうから、
わたしたちはしろねこさんのところにいけないよ。
でも、ゆうびんやさんにたのんだから、あんしん。
きっととどくとおもいます。
ゆうびんやさん、おしごとたいへんですね。
これをあげるので、ゆるしてね。→ スノーニクロカのこどもたちより」
手紙の中の矢印の横には、古い紙のきれはしが貼ってある。
★アイテム入手「古い紙の切れ端B」
古い紙、何かの切れ端だ。裏側には「B」と書かれている。
五線譜らしきものが印刷がされていて、楽譜のように見える。
ただ、この切れ端だけでは、何の曲なのかはわからないだろう。
荷物の差出人の子供は、公園の広場で遊んでいるかれらです。
探索者たちがヒントを求めて子供たちのもとへ行ったときは、
探索者たちのRPの内容によって、以下の情報を与えてください。
・荷物の差出人は自分たちだが、白猫の住処の付近は
危ない場所と親に言われているので自分たちではいけない。
・自分たちも偶然みつけた場所なので、道はよく覚えていない。
そこへ行くなら、白猫を見つけてついていくしかない。
・小包の中身は、お小遣いを出し合って買ったブランケットと少量の餌。
また、荷物を受け取った時点で既に白猫を目撃している場合、
その足跡をたよりに白猫の住処まで辿り着くことも可能です。
白猫へ荷物を届けた後、郵便屋にもどると、
丁度荷物を取りに戻ってきたケビンと鉢合わせる。
「おや、おや!荷物はどうしましたか、まさか捨てちまいましたか!」
荷物を無事に届けたことを報告すると、
ケビンはのらねこに宛てた荷物であることに驚いたあとに、君たちにお礼を言う。
「ははあ……そりゃ、のらねこの家族ってことですか」 「そりゃあ驚きだ」
「なるほど、なるほど。いやぁ、どうもありがとうございます」
「では、お礼にこれを」
★アイテム入手
「最後の街スノーニクロカの絵葉書」
そのお礼を渡すと、「それでは、僕はまだ配達がありますので!」と
ケビンは手を振って、また配達に戻っていく。
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並ぶものはどれも美味しいと評判のパン屋さん。
ショーケースに並ぶパンの焼きたてのにおいにつられて
お店をのぞけば、明るい笑顔のおかみさんが迎えてくれる。
おかみさんは一目君たちを見ると、
「へぇー!見ない顔だね!」と大きな声で驚いてみせた。
「見たとこアンタたち、パンを買う金ももってないだろ?
ちょっとお手伝いをしてくれたら、パンをわけてやってもいいけどねぇ」
なんでも、厨房に余ってるものでまかないを作ってほしいってことだ。
メニューはなんでもいい、手伝いに来てる若者が
よろこぶものを……とおかみさんは言った。
厨房の棚や冷蔵庫には余った小麦粉やバター、
チーズやナッツ、卵やソーセージなど、その他いろいろな食材が入っている。
※制作_料理の判定を行い、1人1回づつ成功すればクリアです。
クリアできた場合、以下の報酬に加え
「ひきかえけん」を全員がひとつづつ入手できます。
まかないができあがると、おかみさんが厨房を覗きに来ます。
すると、おかみさんはパンが入った紙袋と、なにかの切れ端を君に手渡します。
「できたかい?いやぁ、助かった助かった。
あの子たちもきっとよろこぶよ、ありがとうね!」
「これをもっていきな。うちの自慢のパンと……、
これだね、アンタたちのことを見たら思い出したんだ。
ずいぶん前に見つけたものだけど、何かの役に立つかもしれないよ」
★アイテム入手
「街自慢のスノウパン」
「古い紙の切れ端C」
古い紙、何かの切れ端だ。裏側には「C」と書かれている。
五線譜らしきものが印刷がされていて、楽譜のように見える。
ただ、この切れ端だけでは、何の曲なのかはわからないだろう。
おかみさんは改めてお礼を言って、君たちの背中を見送ることだろう。
▼移動する ⇒各MAPへ
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今は使われていない、寂れてしまった小さな駅だ。
看板には掠れた文字で「SNOW NICROCA」と書かれている。
もちろんここは無人のはずなのだが……、暗い駅の中の奥から、
なにやらすすり泣くような声が聞こえてくる。
声の方に近寄っていけば、ぼろぼろの服を身にまとったおじいさんが、
壊れた楽器のようなものを抱えて悲しそうに泣いているのを見つける。
おじいさんは君たちに気付くと、縋るような声で頼みごとをしてくる。
「ああ、あんたさんたち、頼む、お願いだ!」
「俺の大事な、大事なヴァイオリンが壊れちまったんだ」
「雪の道で滑ってころんじまってよう、このとおりだ」
「こいつをゴミ捨て場で見つけた時から、
なんだか見つけたことがずっと誇らしく思えてよう」
「ずっと、ずっと一緒にいたんだ。いくら金がなくても、
人に売るなんてとんでもねぇことなんだ」
「頼むよ、あんたさんたち、こいつを直してやってくれねぇか!」
突然の頼みごとに戸惑う君たちに、おじいさんは言葉を続ける。
「うう、うう、俺はよぉ、修理屋にいる犬がこわくてよぉ、頼みにいけねぇんだ」
「あんたさんたちで無理なら、代わりに頼みにいってくれるだけでもよう、いいんだぁ」
「あそこの修理屋の主人なら腕が立つからよぉ、きっと直せるはずなんだぁ」
ようは、犬が怖い自分の代わりに、街の修理屋にヴァイオリン修理を
依頼しに行ってほしいという頼みごとのようだ。
君たちが頷けば、おじいさんは「ほんとうかぁ!」と感動して声を上げ、
君たちに何度もお礼を言って、地図を見ながら修理屋の場所を教えてくれる。
▼おじいさんに教わった道を行く ⇒【修理屋】へ
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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さて、おじいさんに教わった通りに道を行けば、
駅に向かう通りから少し外れたところに建つ、街の修理屋にたどり着く。
トンカチのマークが描かれた看板には、
「時計・靴・家具・その他なんでも直します」と書かれており、
扉の前では大きな犬が一匹、店番をしている。
店に入ろうとすると、犬は尻尾を振って人懐っこく探索者に寄ってくる。
そして「わふっ!」とひとつ吠えると、店のカウンターの奥へ入っていく。
どうやら店主を呼びに行ったらしい……、
少し間をおいて、白髪を後ろに撫でつけ、眼鏡をかけた初老の男性が出てきた。
「おんやァ?アンタら見慣れない顔だね。どうしたィ?」
事情を説明すると、店主はなるほどねぇ、と顎に手を当てて考える。
「アンタらに協力してやりたいがねぇ。
生憎、ほかのお客さんにもそうしている以上、金を貰わないと仕事はできねぇなァ」
「どうしてもって言うならよォ、道具は貸してやるから、自分でやりな」
店主はそう言うと、カウンターの上に修理道具一式の入った箱をどん、と置く。
とはいえ、店主は一応気にかけてはくれているようす。
……もう少し粘れば、直してくれる気がする。
(※店主への説得か甘言が成功すれば、
以下のミニゲームの目標値を+10することができます。
尚、失敗した場合でも店主は手伝ってくれます。)
店主はがしがしと頭をかいて少しの間考えると、
やがて観念したように溜息をついて、
「仕方ねェな」とヴァイオリンを修理してくれます。
「やれやれ、直してやるかァ。
でもよォ、アンタらにも簡単な手伝いはしてもらうぜ。……それが条件だ、いいか?」
制作_工作の判定に「成功」かつ
<全員の出目の合計>が<目標値以下>になれば成功。
判定は、探索者それぞれが[1回ずつ]、目標値は[70*探索者の数]となります。
尚、失敗してもヴァイオリンは直るので安心してください。
★成功した場合、アイテム入手
「ひきかえけん」
▼ヴァイオリンをおじいさんに届ける ⇒【音楽家の家】へ
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無事に直ったヴァイオリンを届けると、おじいさんは感激します。
「ああ、ああ、ありがとうなぁ。おお、よかったなぁ。お前よぉ」
「でも、でもよう、あんたさんたち、聞いてはくれねぇかぁ」
「俺は楽器はからっきしでよぅ、
こいつがいくら大事でも、音を聴いたことはねぇんだぁ」
「街の音楽家に、こいつを弾いてもらえねぇか頼むのを、一緒にいってくれねぇかなぁ」
「こんなみなりじゃあよう、ろくにお願い事もしにいけねぇんだぁ」
「この街に黒い雪が降る前によう、世界最後の街、世界最期のときがくる前によぅ、」
「どうか、どうかそのときが来る前に、こいつの音色を聴いてみてぇんだよぅ……」
君が頷けば、おじいさんは「ほ、ほんとうかぁ」とまた感激してふるふると震えます。
君はおじいさんに道を教わって、音楽家の家へ向かうことになります。
画家のアトリエの近辺は、芸術家たちの集まる通りのようだ。
その並びのひとつに、楽器が描かれた看板を下げた家が見つかる。
ここがおじいさんの言っていた、街の音楽家の家なのだろう。
(※探索者が楽譜A〜Dをすべて集めると、音楽家は帰ります。
まだ集めていない楽譜の切れ端がある場合、
扉には「外出中」の札が下がっています。
おじいさんは残念そうにしますが、
またあとで尋ねるときに呼んでくれ、と駅に戻ります。)
こんこん、と扉をノックすれば、はーい、という返事のあと、
胸にかかるほどの栗色の髪を巻いた、たいそうな美人の女性が出てくる。
女性は見慣れない君のすがたをみると少し驚くが、
事情を話せば快く引き受けてくれるだろう。
「ああ、僕がこの街の音楽家、ミレーだよ。
僕が力になれるのなら、喜んで引き受けよう!」
しかし、その"とっておき"の音を、どんな曲に乗せて奏でよう?
女性はすこしばかり思案すると、君の持っている楽譜の切れ端に目をとめる。
すると、やあやあ!と感嘆の声をあげて、その楽譜たちを見せて欲しいと言う。
「驚いたね!こいつはひょっとして、"あの歌"の続きじゃないか」
「みながこぼし落としてしまった大切な音たちを、君は拾い集めてくれたというわけだ」
「よし、決まりだ。街のみんなを集めて、この歌を奏でよう!」
あの楽譜の切れ端は、最初の交番でスタンが言っていた、
どうしてか思い出せなくなってしまった、"あの歌"の続きだったようだ。
ミレーはよし!と手をたたくと、
「僕は街のみんなを呼んでくるよ!公園の広場で、落ち合おう」
と言い残して、その場を去ることだろう。
▼公園の広場に集まる ⇒【シナリオクリア条件:ED「今日が最後の日でも」】へ
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世界最後の街、スノーニクロカ。探索者がここに訪れた今日この日は、
この世界、この街の、「最期の日」です。
真夜中ごろにはその終わりをもたらす"黒い雪"が、この街に降ります。
ラジオは朝からその知らせを繰り返し流しています。
「……今日の天気です。いつもどおりの雪の日ですが、
真夜中ごろには黒い雪がふるでしょう。
今日が最後の日です。みなさん、暖かいものを飲んで、
大切な人とゆっくりと時間をすごしてくださいね。
やりのこしたこと、伝え忘れたこと、この日のためにとっておいたこと……、
……今日は、世界最後の街、最期の日です。」
探索者への情報開示のタイミングは、《交番》へ二度目に訪れたとき、
ラジオから流れる音声として開示するか、
あるいは頃合いをみて住人から「なにせ、今日は……」と語らせ、
上記のラジオで流れている文言を開示するなどしてください。
なお、初回の交番のラジオでは電波状況が悪く聞き取れないとしてください。
街の住人たち全員の耳に、この知らせは届いています。
けれどみな、穏やかにその一日を過ごしている事でしょう。
"いつかくる"とわかっていたことだから。
"いつもどおり"の時間を、大切に過ごそう。……そんなふうに。
悲しくないと言えば、もちろん嘘にはなるでしょう。
けれど、世界最後のその日、きっと笑っていたいから。
いつか後悔しないよう、住人たちは日々を大切に過ごしてきたのです。
嘆いたり、泣き出すようなひとは、……ひとりも、いないのです。
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▽クリア報酬
ステータス5pt or SP50
「不思議に出会った最後の日」の記憶
・エンディングのアイドル判定の結果による個別報酬
<成功>
「最後の街のホワイトスノウ」
<失敗>
「最期の時のブラックスノウ」
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