ランスレット・アルト・フェルクローツ
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◆陣営 : Justice
◆名前 : ランスレット・アルト・フェルクローツ (Lanceret=alt=falcraws)
◆性別 : 男性
◆年齢 : 15歳
◆身長 : 160cm
◆体重 : 55kg
◆血液型 : O型
◆ステータス
【HP/2(+17)、攻撃/6(+5)、魔適/3、耐久/7(+8)、魔耐/6(+5)、敏捷/9(+14)】
◆装着スキル / SP : 300(+370)
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個人ページ
はちみつ色の金髪に、夕陽をたたえた丸い瞳、
ほんのり日焼けした頬と、快活で幼い印象が強い。
細く柔らかな体躯に、うっすらと筋肉がついた、健康的な体型。
明るく人懐っこい、好奇心旺盛な楽天家。
器用でおしゃべり、誰とでも仲良くやるが、内面は、競争を好む、好戦的な性格である。
とくに自身の目的達成に関することには、とても執念深く、異常なほどに頑固。
その反面、人とのしがらみをひどく嫌い、「なによりも自由なもの」に憧れている。
「このまま風を追うんだ。きっと、長い旅になるよ。
── 大丈夫。僕なら、君の真実を見つけだせる。」
もともと自由を重んじる性格であるが故か、
記憶をなくし、かえってせいせいとした気分でいる様子。
元々の性格よりさらに大胆に、好奇心旺盛に変化している。
しかし、しがらみを嫌う性格であるのもあって、
興味のない人間には少々薄情なところはあるようだ。
◆返還記憶-----
眠れなかった夜、抱えた孤独とその恐怖について、僕は彼らに独白した。
僕を、"強い"といったひとがいた。
"そうじゃないと、生きていけなかったからだ"と僕はひねくれた。
でも、"強くありたい"と願った日があったのは、嘘じゃない。
もし君に僕が、そう見えていたなら、……喜んでもいいことだったのかもしれない。
……ごめんね。"ありがとう"って、言いそびれた気がするよ。
僕のことを認めてくれた二人に、……いつか、感謝を贈れるといいな。
まがいものの心が君に信頼を伝えたとして、
それで、なんになるのだろう?
僕たちの絆というものが報われることは、
きっと、永遠にないんだよ。
……はなむけだよ。
胸を締め付けるような言葉は、
思い出と一緒に捨ててしまおう。──僕ら、ここでお別れだ。
そう言って、君に背中を向けた。
一歩一歩、君から離れて行くたびに、なぜだか胸が軋む音がした。
わかりきった「結末」へ、君を道連れにしたくはなかった。
だから君を裏切り続けた。君の信頼に背いた。僕はすべてを嘘だといった。
今ならわかるよ、君が、
君がきちんと生きた心で、その澄んだ目に、僕を映していてくれたこと。
僕をまっすぐに見つめていたのは、君ひとりだったこと。
そう、……僕には、それに向き合う勇気がなかったんだ。
もし君にもう一度会える日が来るのなら、僕は君に伝えたい。
……たとえ僕の心がまがいものであったとしても、
その心が見つけた真実は、君との絆は、……たしかにそこに在ったのだということ。
ウォーレン、君を"友達"だって、そう呼びたいよ。
君にいつかまた出会えることを、僕はここで願っている。
いにしえの風の国、王都フェルクローア。
僕が生まれたこの国は、隼と風の女神を信仰する宗教国家だ。
国に伝わる神話によれば、王家の者がもつ夕日色の瞳は、
風の女神が導き、"黒い嵐"に立ち向かった勇敢な隼のそれと、同じものだそうだ。
僕は王子の位だけれど、その夕日色の瞳をもたなかった。
当然だ、僕の血は名もない奴隷のもの。
神官たちは、僕に同族の肉を食らわせた。
その"血"を濃くして、……王家にふさわしい瞳の色を宿すために。
そんなものを、僕は信じたくなかった。けれど、僕の意志に逆らうように、
僕の瞳は、信仰の対象である隼の夕日色に染まっていく。
まるで皮肉のように、国宝であるツインギア──フェリファルテの名を翳す武器も、
血肉を食らうにつれて、どんどんと僕の手に馴染んだ。
この血は、戦いに生きる者の証なのだと伝わっている。
古き歴史をたどる物語に生きる、隼の姿。
せめて、その姿に並べるよう、"強くありたい"と僕は願った。
戦い、"黒い嵐"、僕はいったい、何を、……、けれど、
この苦しみの中で、僕の心はまだ、生きている。
……さあ、誰を憎もうか?
空全体に薄くぼんやりと張った雲の向こうに、
朝の日の光があるのだろう、それは白い夜明け。
何もない空白のように、ただ静かなだけの、朝。
抱え込んだことも、背負ったものも、後悔するようなことも、
"生きたい"ともがいたその願いの果てにも、
何も、なかったんだ、って、……そう思えるような。
……最期に見るなら、そんな空がいいんだ。