告白

抱きしめられたままの私…
えーーー…どうしたら良いんでしょうか…





『つ、翼…?』





危ない、後少しで声が裏返る所だった…
つか翼返事くらいしてよ。





『…おーい、翼くーん?』





翼の背中に手を回して背中をバシバシ叩く。





翼「…痛い」



『……翼が返事しないからでしょ??』



翼「………」





翼にそう言ったらゆっくり体を離してジト目で私を見てきた。

さっきから何なんだよっ
とか思ったが今の私にはそんなことを言える度胸がない…





『………』



翼「………」





お互い無言で相手の目を見つめる。
もちろん私が翼の視線に耐えれる訳がないので…





ばしっ





『…そんなに見ないでくれる?』



翼「っ」





翼の頬を押してこちらを見ないようにした。





翼「実奈先輩?」



『…………ぷっ』



翼「な、なんだよ!」



『いや…なんか変だ感じだなって』



翼「…意味分かんねー」



『分かんなくて良いのー』





そう言って翼の顔から自分の手を離す






翼「ねぇ、先輩…」





翼は横を見いたまま声を掛けてきた。





『んー?』



翼「………好き」



『………………は?』





突然の事で頭がついていかない。
え…今、好きって言ったよね??





翼「俺…実奈先輩が好き」



『っ!!』





私の方を向いてそう言う翼…
顔を真っ赤にして。

きっと私も翼と同じで顔を真っ赤にしてるんだろう。





翼「実奈先輩は…俺の事…どう思ってる…?」



『………っ』



翼「実奈先輩…」



『……だよ』



翼「…へ?」



『好き…私も翼が…っ』





恥ずかしすぎて私は俯いた。



私、今なら恥ずかしすぎて死ねる。




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