潜入
砂の中に蜜柑と一緒に引きずり込まれた実奈は…
『…ペッ』
口の中に砂が入ったのか吐き出していた
肝心の蜜柑は気を失っているようだ。
『………』
実奈はキョロキョロと天井を見ている
だがある一点をジッと見つめていた。
視線の先は監視カメラ…だと思う物。
そのままジッと見つめて居たがしばらくするとクチパクで何かを言っていた
『…とりあえず蜜柑起こしてから動こうかなぁ』
服についていた砂を払いながら蜜柑に近づく
近くに骸骨が居るが気にしない。
『蜜柑…蜜柑…』
蜜「う゛……ん…」
『
起きろ馬鹿』
蜜「
ぷわっ」
蜜柑は飛び起きるように目を覚ました。
蜜柑も口の中に砂が入ったのか吐き出していた…
蜜「…実奈先輩!!」
『うん、どこも怪我してないみたいで良かった』
私は蜜柑の頭を一撫でして…
『じゃぁ私は先に出で皆の所行ってるから』
ニッコリ言い放った
勿論、蜜柑は唖然としている
蜜柑を無視して実奈は牢屋から出た
後ろで蜜柑がギャーギャー言ってるが無視だ無視。
『…この辺で隠れてるか』
見つからなさそうな所で身を潜めて居たら
蜜柑の叫び声が聞こえた。
どうせ骸骨を見て叫んだのだろう…
ジッとして身を潜めてから数分が経ったはずだ。
コツ…コツ…と足音が聞こえてきた
身を少しずらして通過して行った人物を見た…
『柚香…先輩…』
柚香先輩は私の声が聞こえなかったおかげでそのまま蜜柑の元に向かって行った
私は蜜柑と柚香先輩のやり取りを見ようと思い先輩の後を追った。
蜜「
知らんぷりすなっ」
蜜柑の声が聞こえた、なんだか怒っているみたい…
蜜「蛍はうちをかばって…このままやと命も危なくて委員長かて学園におられへんくなるかもしれんって泣いてて、皆あんたらのせいやっこの間のレオの事といい何であんたらはウチらにあんな事すんの!?」
『バカ蜜柑…』
蜜「
あんたらサイテーや委員長のアリス返せ!蛍の体元に戻せバカーーあんたらをウチは絶対許さへんからっ」
蜜柑を落ち着かせようと2人の元に行こうとしたら
バガッ…柚「………ガタガタうるさい」
蜜「な…っ」
『ハ…ハハハ…』
ちょ…柚香先輩やりすぎじゃない?
と若干引いた…
うん、たまに柚香先輩ってあぁなるよね
と、自分に言い聞かせたのは心に秘めておこう。
蜜柑と柚香先輩は話し?
が終わったらしく柚香先輩が牢屋から出てきた
『柚香先輩…』
ビクリとして柚香先輩が振り向いた。
柚「……実奈?」
『はい…』
柚「大きくなったね…」
『あれから12年にもなるんですもん…当然でしょ?』
柚「それも…そうね」
『ねぇ…約束…覚えてる?』
柚「えぇ…でも後でね?」
『ちぇーー』
柚「…フフ」
その後は柚香先輩と世間話をしながら棗達の所まで向かう。
あ、一応 捕まったふりはしている
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