N.W.D -稲妻11別館-


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残念すぎる豪炎寺さんばかりです。 3


 つぷりと外から押し広げられる未知なる感覚に鬼道は思わずぎゅっと目を閉じた。
 豪炎寺の目の前で自分のモノが勃ちあがっているのを見るのだって耐え難い羞恥心に襲われているというのに、こんな常軌を逸した行為、とてもじゃないが直視できるわけない。それなのに、豪炎寺が鬼道の耳許で意地悪く囁く。
「鬼道、ちゃんと見ろ」
 耳朶を震わせた吐息の熱に背筋に痺れるような快感が走る。自分ばかりが乱れていると思っていたが、豪炎寺も一緒に興奮していることを知って、ほんの少しだけ気持ちが軽くなった。けれども、お前の中に入っていくところをちゃんとみておかないとイかせてやらないぞ、と片手でそろりと根元を撫であげられて、鬼道はびくりと身を震わせた。
 豪炎寺の言葉が口先だけではないことはこれまでの付き合いで嫌という程教え込まれていたから、鬼道は理性に無理矢理蓋をして、恐る恐る目を開け、そして後悔した。
 先端のさらにその先でふるりと震える花弁。
 こんな状況でなければ、それはきっと可憐な姿だと思えただろうが、今は全てが滑稽でしかなかった。
「豪炎寺っ」
 思わず、鬼道は泣きそうな声を上げてしまったが、豪炎寺は綺麗だ、とうっとりしたように囁くばかりで終わりにしてくれる気配は微塵もない。それどころか、ぐりとさらに押し進められて鬼道の 口から望んでもいない甘い嬌声が上がった。
 そんなところで感じるなんて認めたくはないのに、ずるりと決して太くはない茎が尿道を逆に押し入ってくる感覚にぞくりと味わったことのない快感が湧き起こる。
「やっ……あ」
 入れる前から散々昂ぶらせられていたせいで、僅かな刺激にも煽られる。けれども高まる射精感とは裏腹にぴたりと出口を塞ぐ存在に鬼道の瞳に涙が滲む。
「ごう…えん、じ」
 強請るように差しのべられた手に豪炎寺がくすりと口許を歪めた。
「なんだ」
「やぁっ……」
「言わないとずっとこのままだ」
 もうこれ以上は進まないと思っていたのに豪炎寺の手に押されて茎の先端が、さらに奥へと中を擦り上げる。
「も、う……」
 イかせて……。
 これ以上ないという程、欲に濡れた鬼道の瞳が生理的な涙でじわりと滲む様子に豪炎寺はにやりと口許を歪ませた。
「ああ、好きなだけイっていいぞ」
 目尻に口唇を寄せ、舌先でゆっくり舐めとってから、勢いよく花を引き抜いた。
「あぁぁっ!」
 その瞬間、鬼道の口から上がる甲高い声と一緒に精液が勢いよく飛び出す。
 豪炎寺は満足げな笑みを浮かべると鬼道の肌の上に飛び散った精液を指先で掬い取り、心ここにあらずと言った様子で絶頂の余韻に浸る鬼道の口唇にゆっくり近づけた。

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