中3の私、高3の十四松が出会う。
ブラブラと歩いてた十四松がパンの匂いにつられてうちのお店に来る。そんで壁に張り付いてヨダレ垂らしててそれを数日繰り返されて親はどうしたもんかなと思ってるし、話だけ聞いたことのあった私は十四松が張り付くようになって1週間くらいしてからお店に顔出しに行く。
したらホントに張り付いてるコウコウセーいるし…て思って、私が焼いたお店に置けないパンを「食べますか?」つって渡す。したらも〜〜〜〜目キラッキラに輝かせて「アリガトーーー!!!!」つってモサモサ食べる十四松。
ビンボーな人なのかなと思いつつ美味しそうに食べてくれる十四松に満更でもない気持ちを抱いたり。満足した十四松はごちそーさまでした!つってサッサと帰って変な人、って思う私。
そんで翌日たまたまお店にいてると今度は張り付くんじゃなくてちゃんとお店の中入ってきてこんちわ!って
あ、昨日のコウコウセーだ!って思わず声に出して言っちゃう。気付いた十四松はあー!昨日の!昨日はごちそーさまでした!今日はちゃあんとパン買いに来ました!と言ってお店に並べてるやつ1個ずつ取ってってはいお会計!と言う。私はただお店に遊びに来てるだけだからレジは親がする。また来ます!!っていって帰ってく十四松に親と私、不思議な子だね〜って。しかも相当の量だけど食べれるのかな〜なんて。
そんで十四松は3日に1度のペースでお店に通いに来てくれる。自分が高校卒業するまで通ってきてくれて、その間に十四松と仲良くなる。


十四松くんって呼んでえみりちゃんって呼び合う。他愛もない話したりお互いの話しをしたり色々。でも自分がどこの高校かとかは十四松は言わなかったし私もそういうのはなんとなくだけど言わなかった。そういうことは言わなかったけど別に気にはならなかった。
そんで制服の胸に花差した十四松がお店にやってきて「ぼく卒業した!」って。じゃあお祝いに今日好きなパン持ってっていいよって親が言う。お言葉に甘えてー!なんていつもみたいに1個ずつパンを取ってく十四松。
帰り際、いつもは見送ったりとかしないけど何だか今日は寂しくなって見送りに行く。

「なーにえみりちゃん!」
「十四松くん卒業したからもうお店こない?」
「…ウーーーーン、どうだろね! でもぼくここのパンが好きだから、卒業したけど、ここにはまた来たいと思ってるよ!」
「…! じゃあまた来てよ! 私十四松くん来るの待ってるから!」
「へへ、あいあい!」

そこからしばらくは来なかったけど、私が高校入学して3ヶ月くらい経ってから黄色いパーカーを着た十四松がお店にくる。

久しぶりにきた十四松に私は嬉しくなって飛びつく。色々あってなかなか来れなかった!なんて十四松。すると私を見てんんー?と首を傾げる。どうしたのかと聞けば「えみりちゃん赤校入ったんだ!!!じゃあぼくのコーハイだ!!!!」と。
え?じゃあ十四松くんて赤塚高校だったの?って。首を縦にふる十四松を見てなんという奇跡…!と思ったり。したら十四松が「あと1年ぼくが遅く生まれるかえみりちゃんが早く生まれたら同じガッコーで一緒に遊べたね!」なんて言ってくるからエーーーン!と切なくなる。十四松くんのこと何も知らないけど、私十四松くんのことすごいお兄ちゃんみたいで好きだよウエーーーン!
あまりにも切ないことを言われてしまいその日からため息をつくことが大きくなったり。


しばらくしていつもと服装の違う十四松が女の子を連れてお店に来て「かかか、彼女連れだ!!!!!」と思わず興奮。
「十四松くん彼女できたの?!!?!?!」と食い気味に話し掛けるとぎゅ、と眉間にシワを寄せられては?という顔をされる。
え、あれ?今まで、こんな、十四松くんはこんな顔したことなかった、のに。
いつもみたいな笑顔を浮かべない十四松にそっくりな相手を見て思わず顔を伏せる。ひ、人違いでした…すみません、って裏に引っこもうとするとパッと手を掴まれて「どうして十四松兄さんのこと知ってるの?」って聞かれて「え?え?」と。兄さん?兄さんって?この人十四松くんの弟?双子なのかな。状況が読み込めないまま食い気味に詰め寄ってくる十四松によく似た相手が少し怖くて思い切り手を振り払う。そのまま裏に駆け込んで十四松のそっくりさんとそのお連れさんが出ていくまで待ち続けた。

翌日十四松がお店に来て私は昨日のことを話す。
したら十四松はもうここ来れなくなっちゃた、と悲しそうに言う。え、え、なんで?って。僕だけの秘密の場所にしておきたかったのににーさんたちにばれちゃった、って。にーさん?十四松の上の?と首を傾げるもそれだけでもう来ないなんでやだよー!と思ってるとぞろぞろと歩いてくる奴らが。よく見ると全員十四松でえ?え?え?とこんがらがる。な、なに、あれ。全員十四松…、って呟くとあれ?ぼく言わなかった?むつごなんだよー!って。む、むつごー?!聞いたことないよそんなの!!!
ずらぁ、と並ぶ十四松と同じ顔6つを見て卒倒しそうになる。
そんでこの日から代わる代わる六つ子がやってきて十四松くんがいい〜〜〜!!と半泣き。たまにくる十四松も眉下げてごめんね、、と。エーン!きっと私があのとき十四松くんと間違えたからいけないんだ〜!!なんて思ったり。なんだり。

こんな感じで六つ子とすこーーーしずつ仲良くなっていくみたいな話が読みたい(願望)



六つ子は高校3年のときに十四松がやけにどっかに出掛けてんな〜とは思ってたけど何かどうせどっかで野球でもしてんだろくらいにしか思ってなくてたまに口についてるパンカス見て近所のおばちゃんに貰ってんな?!ズリー!と思ったり。でもほんとそれくらい。十四松だし、いっか〜くらいの気持ち。

そんでトド松がたまっったま女の子と出掛けてる時にその女の子がここのパン屋さん美味しいんだよ〜っていってそうなんだ〜じゃあなんか買っちゃおっか!と。ほんと普通に買いに入っただけなのに急に「十四松くん!!」なんて声掛けられるし驚いて呼ばれた方を見ると女の子だし
十四松兄さんに女の子の知り合い?!ありえないありえないありえない!てゆーかその制服ボクんとこのじゃん?!なに?!後輩?!どゆことなの?!?と、トド松。
聞いてみてもビビらせたみたいで逃げられるわでこれは十四松兄さんに聞いてみるしかないな…!と。

そんでデート(笑)解散後に十四松問い詰めてみるけど一向に口わろうとしないしうるさいうるさいうるさーい!トド松うるさーーい!と。軽く取っ組み合い。下2人がそんなことになるなんて滅多にないから兄貴達はどうしたどうしたやめろやめろと割って入る。話を聞いてみればどゆこと?!?!みたいな。
おそ松に「おい十四松どーゆーこと?!お兄ちゃんなんも聞いてねーんだけど!!!」と言われてもふん!とふんぞり返って何も言おうとしない。こりゃ〜口割らないなと思ったヤツらはじゃあ実際パン屋行くかーと。したらダメーー!!!!!と暴れる十四松。なんで?!なんでそんなに嫌がんの?!と更に困惑する兄弟。
十四松としては僕だけが知ってるお店!秘密基地!みたいな感覚でそれ以上でもそれ以下でもない。ただ単に知られるのがイヤ!という…(笑)
あまりにも頑なになってる十四松を見て逆におそ松達はそんなにパン屋にいる後輩気に入ってんの?!?と全然違うことを考える(笑)

こりゃーやっぱ行ってみるしかねえな?!と。そんで結局行くはめになって十四松は凹んでるし別に私を兄弟に知られるのはどうでもよかったんだけどちょっかい出される私を見てコラーーー!!!!!!と十四松はよく怒ったり…

色んな松にちょっかい出されてウェーン十四松くん助けて!!ってなるけどこれ次第にはおそ松とお付き合いします(え?)(急にどうした)(他の松でもオッケーだったりする)


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