※ヒロインが着てるのはポリス系の仮装。
短いショーパンにブラトップ。その上にシースルーのポリスジャケット(丈長め)を着てる。網タイツにヒールを合わせて履いてる感じです。超絶スケベ。


そして翌年のハロウィン。
私は友達とイマドキぽく渋谷でも行こ!となってスケベな衣装を選ぶ。去年クソ六つ子共に色気ねえ!と言われたことを思い出して今年の私はすっごいんだぞ!と思って見せびらかしに行こうと思うけど似合わねえって言われそうだからやめとこ〜と思って渋谷へ向かおうと家出た瞬間去年同様また六つ子と鉢合わせる(笑)
この格好だと目立つから上にブルゾンでも羽織っていこうと思って玄関から出たら着ようと思ってたものだからバッチリスケベハロウィン衣装を見られてギャアーーーーッッ!!!!!!!!!!と叫ばれる(デジャヴ)

六つ子からトリックオアトリートと言われる前に逃げ出そうとするとまた腕掴まれる。今度は死ぬほど力強く腕を掴まれて「痛い痛い痛い痛い!取れる!取れちゃう!」と叫ぶ。
振り回しても引っ張ってもビクともしないし痛いしふざけんな鋭利なヒールで足踏んでやる!と足を上げた瞬間に腕を引っ張られて距離が詰まる。
めちゃくちゃ眉間にシワの寄ってるおそ松の顔を見てギョッとするし慌てて他の松の顔を見ると同じ顔して更にギョッとする。

「おっっっ、前!!!! 何その格好!!痴女じゃん!!!!!!お兄ちゃんそんな子にした覚えありません!!!!!」

物凄い声量で怒鳴られる。いや誰がお兄ちゃんやねん。
「そんな布だけ着てどこ行くの!」「風邪引くだろ!」「襲ってくださいって言ってるようなもんだぞそれ!」「痴女!」「スケベ!」「変態!」とまたあれこれ好き勝手言われて「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!うるさい!!!離せ!!渋谷行くの今日は!待ち合わせしてんだから離せ!!」と言うと「シブヤーーーーッッ??!!?!」と絶叫。ライフが0になった六つ子を置き去りにして渋谷ハロウィンを満喫する私…


日付変わった頃に地元着くと駅前にぶすくれたおそ松が立ってて「何してんの?!」と声が出る。
「お菓子もらえなかったの?!」「カラ松達は?!」「手ェ冷た!何時からここいんの?!」「また喧嘩でもしたの?!?」と駆け寄って質問攻めすると「うるせーよ!!!」と怒鳴られ手を掴まれてそのままズンズン歩いてく。
「どこ行くの?」って聞けば「家に決まってんじゃん!ばーか!」って。「え、なにお迎え? いいのに別に」って言えば急に立ち止まってキッと私を睨みつけて「お前さぁ!ほんと何なの?!そんな痴女が着そうなの着ちゃってさあ!似合うとでも思ってる!?全然似合わねーから!もうやめろよそんなの着るの!」と言われてカチンときた私は「去年は色気ないって言うわ今年は痴女だって言うわ何なの?!?! 別にいーじゃん私が何着ようが!関係ないじゃん!ばーか!」って言い返す。
一瞬苦虫を噛み潰したような顔をするおそ松。でもすぐ切り替えて「お前みたいな色気ない女でもうっかり襲われるかもしんねーだろ!」って。
予想だにしなかった言葉に私は「ハァーーッ?!そんなんあるわけないでしょーがバカ!何言っちゃってんの?!?」と。
お迎えじゃなくてわざわざこんな時間まで私を待って文句言いに来たんだこのアホ!付き合ってらんねえ!そう思って手を振り解こうとするけど力強く握られてるから解けなくて両手使ってふぎぎぎぎと離そうと試みる。

「去年も今も俺の手解けねーじゃん。お前ほんとバカだから、運悪かったらこんな風に手掴まれてホテル連れてかれてセックスされるかもしれないんだよ?分かってんの?」

おそ松がらしくもなく真面目な顔して言うからドキッとして冷や汗が出る。
その間もギチギチと力強く握ってくるし次第に手の感覚がわかんなくなって「痛いって!痛いよ!分かったから!私が悪かったから!!気をつけるから!」って言うとパッと手が離れる。
握られてた手をさすっておそ松を睨みつけると真顔で見つめてくるからいたたまれなくなって目線を逸らす。

「もう着るなよ」
「…」
「着るなよって」
「…」
「…おい!聞いてんの?!着るなよって言ってんの!分かった?!」
「わっ、分かったってば!もう着ないよ。今年でやめるよ…」
「ん!いい子!」

満足そうな表情を浮かべてんじゃあ帰るか〜!さみーっなんて言って大股で歩き出すおそ松。ちゃっかりまた私の手を握ってくるしなんだよもう調子狂うなあ、なんて思ったり。

家着く頃におそ松が「…ねえ、ちょっとだけおっぱい触らせてくんね?」とか言ってくるから「さっき言ってきたことはなんだったんだよバカ!クソ童貞!死ね!」と鋭利なヒールで足を踏んでやった。


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