09.創造

昔々、なにもない真っ暗な世界には神様しかいませんでした。

神様は、とても強い力を持っていましたが、ずっとずっとひとりぼっちでした。


ある日、暇を持て余した神様は、その大きすぎる力を使って『楽園』という名の大きな箱庭を作りました。

神様は、美しい楽園には、相応しい見目麗しい賢く聡明な生き物が必要だと考えました。

神様は、自分の姿を参考に、最初の人間「男」を創り上げました。

神様は次に、その男に相応しいパートナーを決めようとたくさんの生き物を創りました。

しかし、どの生き物も男には相応しくありませんでした。


悩んだ末に、神様はもう一人の人間「女」を創り上げました。


神様は、男には「アダム」女には「リリス」という名を付けて二人で楽園にいる生命を統率する様に言いました。

なんでもしていい、ただし知恵の実だけは食べてはいけないよ

最後にそう命じて、神様は満面の笑みを浮かべました。

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