俺はアジトには戻らず、広い場所へ向かった
そこへ飛段を横たわらせ、
己の火遁で焼く
涙が出たような気がしたがそんなのは気のせいだった
焼き終えると、
そこには白く綺麗な飛段がいた
装束を少し破き、飛段を丁寧に集め、包む
ガリッ…
その中の小さな一粒を口の中へ入れ
ゆっくりと噛み砕き
唾液と共に胃へ流し込む
なあ、飛段
俺の中の居心地はどうだ?
俺の中に入り込んだお前は
俺の血となり
肉となり
骨となり
俺の中で永遠に生き続ける
これで、お互い寂しくないだろう?
「それにしても、お前って苦いんだな」
「うるせえよ角都」
声が聞こえたような気がした
そして、俺たちは歩きだす
ずっと、永遠に
fin.
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原作沿いに見せかけてちょっと違うという…w
私にしてはなかなか長く書きました!