ごちゃまぜ



▼吹染

怖くなっちゃった。試しにそう言うと、やはり彼は喉を鳴らして笑った。なんだ、そんな笑い方まですっかり予想どおりじゃないか。ぼくの言うことをすべからくくだらないと思っているに違いない。彼はばかを正面から眺めて、「どうせくだらねえ」と言う。よくもそんなことが言えるねと僕は怒りに震えながら、その喜びを噛みしめる。可哀想にと憐れむことなど万に一つもない、僕を世界一のばかだと信じてやまない愚かな彼が存在した。こんなことってない。笑ってしまった僕に、最初から勝ち目など無かった。わあ、いやだなあ。「ほれ見ろ」と彼は得意気だ。そういう表情は昔から変わらない。僕がいやになってしまうそのものなのだ。


イナイレ 2012/04/19


▼泉田と新開と喪女さん

泉新日記

まじめにふざけて書きました。
ドリーム小説のようなホモです


弱虫ペダル 2011/12/04


▼泉田と新開

もうすぐインハイだ。先輩は三年生。夏が終わる。優勝したい、はやくはやく勝利を僕に彼にと願いながら、今年の夏など永遠に来なければなどと。「熱心だな、泉田」そう笑いかける声すらも今は少しずつ僕の心臓を削り取るのだ。
/もっといっしょにいたい


弱虫ペダル 2011/12/04


▼泉田と新開

「泉田」
「はい」
「なあ」
「いいえ」
「どうしても?」
「はい」
「アブぅ〜」
「かわいく言ってもダメです!」
今のが可愛いのか、とまた一つ彼を知りながら俺は彼のアブを撫でた。きっといつまでもこいつはこんな風に頭が堅いのだろう。まるでアブ、そのものだな、なんて。
/かわいく言ってもダメ


弱虫ペダル 2011/12/04


▼加賀と今日子

「とけない雪でも持ってくれば許してもらえるかね?」
そうやって加賀は無邪気に笑った。なあ、と彼は今日子の腕を掴む。帰んねえでほしいんだけど、まだ。いつもそうだ、突然に無茶を言うのだ彼は。
「そうねえ、その雪が見つかるまで」
待っててあげるわと今日子は笑った。
/とけない雪をさがしに


サイバーフォーミュラ 2011/12/04


▼板垣と間柴

あっ動物園ですよお!夜中には相応しくない音量で言う板垣の呂律は余り回っていない。酒臭え息かけんじゃねえと悪態をついた間柴もまたアルコールが回っている。間柴さんはぁ、何の動物に似てますかねぇ。知るかよ。あはは、冷たいなあと彼は笑うが、こんな会話を間柴とするのは彼くらいだった。
/「深夜の動物園」「告白する」「アルコール」


はじめの一歩 2011/12/04


▼間柴と木村

 お前変ったよな。木村の言葉に間柴は薄く笑んだ。妬いたか?
「そういうこと言うのがなあ」
 変わったよお前と木村は苦笑する。間柴は鼻を鳴らす。ヒュと風を切る音がした。フリッカーだ、と思わず目を閉じた木村の肩に腕が回った。
「お前は変んねえな」
喉の奥で笑う男がよもやこんな罠を用意しようとは。
/「夜の坂道」「嫉妬する」「罠」


はじめの一歩 2011/12/04


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