※アパートの隣室に泉田と新開が引っ越してきました
※日記風
※下の方が古い

▼昨夜はお楽しみですねって明日言えばいいのか

「新開さん」
「どうした?」
「今晩は…」
「ん?」
「いえ、あの」
「どうした?ちゃんと言わないとわからないぞ、俺をどうしちゃいたいんだ今晩。あんなことこんなことあるぞ、そうだな例えば…」
「アブゥ…!」

まさか言葉責めだけで…いや、考えるまい。本当にいいかげん窓閉めてほしい。

/中学生が笑うほどの欲望





▼隣人さん病気らしい。心配><

「ほら、おいで。」
「……」
「泉田」
「……」
「参ったなぁ…俺、泉田が傍に居ないと死んじゃう病気なのに」
「なんですかそれ」
「今かかった。ほら、早く助けてくれよ泉田〜」
「しょうがないですね、もう!」
「お〜生き返る。ついでにチューもくれよ」
「…しないと死んじゃうんですか?」
「うん、死んじゃう死んじゃう早く〜」
「もう、新開さん…!」

死んじゃう病とかもまあ良いからとりあえず窓閉めてからやれと私は思いました
/「ほら、おいで。」




▼敵

泉田と言い合ってたら、新開が「妬けるなぁ〜」とか言い出した。棒読みいいかげんにしてほしい。
泉田は「こんなデブス、新開さんと比べ物にもなりませんよ!!!!おっと失礼」だと。まあもういいよお前は。心の中で百回刺したし。
とりあえず新開、お前笑ってるだけで私をフォローする気ないよな?
やっぱりホモは両方敵なのだときょうは改めて思った。
デブスだって頑張って生きてんのよ!ブヒィ!!!!!!





▼窓から聞こえるアブの声が季節を知らせる今日この頃

泉田がアブアブ言いながら腹筋をしている。気持ちが悪い。窓を閉めてほしい。
新開が「お〜泉田いいかんじいいかんじ〜」とか言ってる声も聞こえたけど、多分やつは泉田の腹筋なんか見ないでさっき買ったマガジンを読んでいるのだと思う。泉田のアブアブは嬉しそうなトーンに変わっていた。単純で人生楽しそうだなあ(無関心)




▼ ちょっとこれだけ

なんか泉田に「あなたオタクなんですかw」って下に見られた。筋トレオタクに!!!!言われた!!!!!なんなの!!!!!!!!!




▼春ですね。ホモが来た

 きょう隣に引っ越してきた人が挨拶に来た。今どき律儀だなあとか思ってたら、ホモだった。

 ホモは初めて同棲するらしい。ひとりはタレ目のそこそこイケメン、もう一人は目ぱっちりでマツゲ長い坊主刈り。なんかスポーツでもやってるのか二人ともやけに筋肉質だった。とくにマツゲ坊主の方は常に胸筋がピクピクしてて正直ひいた。
 まあわりと丁寧に挨拶されて、私はどうも、とかさえない感じに応えた。悪いけど長らく喪に服しているので、ホモとはいえいかなり初対面の男二人なんぞと和気あいあいと話せたりなんかするわけない。
「えーと…○○です。よろしくお願いします」
「新開隼人です、よろしく。こいつはアブです」
「えっ」
 マツゲ坊主、外人なのかよと思って素で驚いた。でも違った。坊主がタレ目を見ながら笑ってたから冗談なんだなあと安心しようとしてたら、そうでもない展開だった。
「も〜新開さん!アブは僕のこの美しい腹筋のことです。僕は泉田です」
 それでなんかいきなり腹筋見せられた。ガチで割れてた。私は怯えた。
「じゃあついでにアンディとフランクも紹介してあげたらどうだ」
「えっ」
 これ以上何を見せられるのかとさらに怯えた。タレ目はにやにやしながら「どっちがどっちだったっけ?」とか言って、坊主を焚き付けてた。やめろタレ目やめてください。
「何回言ったら覚えるんですか!右がアンディ、左がフランク!性格も違うんですからね!!」
 そう怒った風に言いながら今度はTシャツを胸までめくりあげて坊主が力説した。
 もちろん内心ドン引きしてたんだけど、隣に住むわけだしなんとか愛想笑いしてたら、坊主に「何笑ってんですか」って嫌そうな顔をされた。私は坊主を百回刺した。心の中で。

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