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なぜかよくわからないけど、みんなが私に心を開いてくれた。
総司に平助に一さんに千鶴ちゃんに左之さん!
みんなとっても優しいの!
なまえさんが言ってた通りの人たちだった。
総司は私なんかのことを可愛い可愛いと言ってくれる。
男の人に可愛いと言われた経験があまりないからすごく恥ずかしい。
平助は子供みたいに私の腕に自分の腕を絡めてぎゅって腕を抱きしめてくれる。
やんちゃで本当に子供みたいで可愛い。
でも可愛いって言ったら怒って拗ねちゃうから言わないよ。
左之さんは私の頭をよしよしと子供をあやすみたいに優しく撫でてくれる。
大きくて頼りになる優しい手はまるでお父さんみたい!
一さんは女の子と話すのが苦手なのか顔を真っ赤にしながら話す。
私より年上なのに…しかも見た目はクールで近寄りがたいのに……これがギャップ萌というやつか!
みんなから囲まれていて気づかなかったけど千鶴ちゃんとなまえさんが話をしていた。
だから私はなまえさんの名前を呼ぶ。
そしたら笑顔で手を振ってくれた!
嬉しくて私もブンブンと音が鳴るくらい手を振った。
やっぱりなまえさんは見た目は中性的だけど中身は男らしい素敵な人。
私がいた時代にはあんな人どこ探したっているはずがない。
そっか、私なまえさんのことが好きなのかも。
なまえさんを見る度に心がポカポカと暖かくなる。
どうしよう、こんなに人を好きになったのは久しぶりかもしれない。
「ねぇ心ちゃん、あとでお茶しようよ。
この前お団子買っておいたんだ、いいでしょ?」
「ずりぃぞ総司!俺も行くからな!」
総司に詰め寄られ、平助に腕を力いっぱい抱きしめられ…。
本当はなまえさんの手伝いでもしようかと思っていたんだけど…。
お茶を飲んでからでも遅くないよね。
私の見えない所で彼は泣いていた
知らないだけじゃすまされない。
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