超短編

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▼100万回の「I love you」


「好き!大好き!もう愛してる!」


「……鉢屋、 勘ちゃんに何飲ませた。」
「知り合いにもらったウォッカを4、5杯ほど……」


「ウォッカって…!勘ちゃんを殺す気かてめぇ!!」


私の彼氏はお酒に強く普段なら酔わないのに、滅茶苦茶強い酒を4、5杯も飲めば酔うわな。
にしても酒臭い。


「勘ちゃん、歩ける?お家までついてってあげるから帰ろう?」

「んー?はぁーい!」


勘ちゃんは私の腕に自分の腕を絡めた。
なんだか私が彼氏になった気分だな…。


「鉢屋、勘ちゃん離脱します。あとの屍は任せた!」

「どうせだから一緒に片づけて行けよ……彼氏の後始末は彼女の仕事だぞ。」


「……今の勘ちゃん置いて、竹谷と絡ませたら苦情くるかな?」


竹谷はいつものテンションからハイテンションにパワーアップするし勘ちゃんはいろいろうるさい。
この二人がうるさいのをよく理解している鉢屋は顔を青ざめてさようならと手を振った。

「よーし、帰るよ勘ちゃん。腰に手を回すのはやめて、腹の肉が指に食い込むから。」


「お腹好きー!むにょむにょしてるからー!」

「夜中にでかい声で何言ってんだ馬鹿やろう!ここに放置してくぞってうひゃぁあ!」


かかか、勘ちゃんが…くくくく首を、なめな、舐めて…!!


「愛してる、愛してる、いっぱいいっぱい愛してる。」
「いきなり何よ…愛してくれているのはよくわかったから。」
「ダメ、足りない。もっと言いたい、愛してます。結婚してください。」


「酔ってる人間に言われてもな…。」
「酔ってないよ。」


さっきまでのへらへら笑顔からいつもの笑顔に変わる。
え、えぇ!??


「迎えにきて欲しくて嘘ついたんだ、ごめんね。」

「じゃ、じゃあさっきのは…。」

「本心だよ、結婚してください、Would you marry me、Voglio sposare con te、Nous allons nous marier。」


勘ちゃんの口から出てくるいろいろな言葉の数々。
どれがどの国の言葉かなんて知らない、けど全部の言葉がプロポーズだとわかった。


「はい……。」


「ありがとう…。指輪はもうちょっと待ってね、もうすぐできあがるから。」



100万回の「I love you」/勘右衛門

勘ちゃんは三カ国くらい話せると思う。
他の言葉は一生懸命自分で調べて結婚指輪は自分で作る。
絶対手先器用。
っていう妄想でした\(^o^)/
プロポーズは上から日本語、英語、イタリア語、フランス語です。
2011/04/11 13:04
▼こんなに近くで

あたしはお兄さんが大好きだった。


血は繋がっていない、近所に住んでいるお兄さん。
あたしより六つ年上で、すごく大人っぽくてかっこいいお兄さん。


お兄さんが高校生になって彼女ができた。
でも…でもね、その人よりあたしのほうが特別だった。お兄さんに頭を撫でてもらえるのも褒めてもらえるのも、本当の笑顔を向けてくれるのもあたしだけ。



なら隣を歩くのもあたしだけがよかった。
だから追いつこうと思って、オシャレの勉強をいっぱいした。もちろん学校の勉強だってちゃんとした。料理も上手になった。裁縫や編み物も覚えた。髪も長くした。肌の手入れや体も、頑張って頑張って自分を磨いた。

だけど遅かった。



あたしが高校三年生になったとき、久しぶりに会ったお兄さんの左手の薬指にある指輪は間違いなく婚約指輪だった。


あたしが聞けば、照れながらお兄さんは答えた。


『もうすぐ結婚するんだ』



いろいろなものが全部崩れ落ちた。積み重ねてきた苦労や努力が全部、崩れた。


だけどあたしはちゃんとお祝いの言葉を言えた。
《おめでとう、幸せに》


十五年間の恋が漸く終止符をうった。



さよなら、利吉兄さん。


こんなに近くで/利吉

あー長くなっちゃった。
初利吉さんと言いたいところだが利吉さんしゃべってない!
最初は鉢屋にしようと思ってたけど私鉢屋ならハピエがいいから。
2011/04/11 02:29
▼月光

汚い檻に入れられ、唯一愛をくれた女と離れ離れにされ。
生きる気力を失った。

満月になれば確かに俺は化け物になる。
だが彼女はそれを知りながらも愛してくれた、愛させてくれた。

鉄格子を握りしめ、俺は涙を流していた。
ただ思うは彼女のことばかり、そんな毎日。

ある夜強い風が檻の中に吹き込んだ。
スンと息を吸ってみれば風が運んできたのは、あいつの匂いと、血の臭い。

「あ……そんな…!!」

行かなければ、助けに行かなければ…!!
彼女の危険を悟った瞬間、怒りのせいかはたまた恐怖か。
満月でもないのに俺は理性を失って化け物になってしまった。
固かったはずの檻がまるで木でできているかのように簡単に壊れる。

檻を壊し、ただただ匂いを追って走る。
生きていてくれ、


もう一度永遠の愛を君と誓い合うために。


月光/竹谷

私のベッドからちょうどよく月が見えます。
月といえばやっぱりこの曲かなと^^
にしても微妙なところで終わってしまった←
2011/03/23 00:36
▼シンジテミル


「嘘だとは思わないのか?僕が本当に手を出さないと信じるのか?」

「信じてるよ、だって君は泣いてるじゃないか。」


「初めて信じてもらえた。昔から誰も、僕は嘘つきだと……」

「君を信じる、だから俺を信じて。」



シンジテミル/尾浜

なんか意味がわからないものになってしまった(´・ω・`)
この前インシテミルを初めて見ましたーなんかあの人こういう役多いですよね。
2011/03/18 20:39
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