超短編

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▼君が好きだよ〜守って守ってあげるから〜


「なぁ愛してよ。」

「ちゃんと愛してるよ?」

「ダメ、足りない。」

「わがままだな、三郎は。」

「このまま時が止まったらずっと一緒なのにな。」

「時が止まったらいやだよ。」

「……俺とずっと一緒は嫌なの?」

「最後まで聞けよ、涙目になるな!
時間が止まったら大人になって三郎と結婚できない。」

「……っ!あぁもう!可愛すぎ!」

「ぎゃぁあああ!ちょ、苦し、アホ!胸揉むな!」

「この貧乳がたまらない…!」


君が好きだよ〜守って守ってあげるから〜/三郎

三郎、可愛いよ三郎。
2011/02/26 23:59
▼お兄ちゃんどいてそいつ殺せない

「お兄ちゃん、だぁれ?その人。」

「…俺の彼女だよ……」

私がニコニコ笑顔でお兄ちゃんと嫌な女を見つめる。
怖いの?怖いの?ねぇ怖いの?

何お兄ちゃんの後ろに隠れているのよ、そこは私の場所なんだから。

「お兄ちゃん、私に許可なく部屋で過ごそうだなんて無理なんだから。」


とりあえずそこどいてくれないかな、追い出せないじゃない。


お兄ちゃんどいてそいつ殺せない/誰か
2011/02/18 09:46
▼くるりくるり

三日月が私を照らす。

キラキラと光る水面に写る私と月。

私は湖に体を入れて巾着を開いた。
中に入っているのは死んでしまった愛する人の灰。
彼の遺言だった。
自分が死んだら清く澄んだ水に溶かしてほしいと。
私は約束を守った。


水というものは新たな生き物を生む場所だと言われている。
私たち人間を含む動物達は皆水から生まれた。

きっと彼はそのことを知っていた。
だから水に自身を溶かせばそれが糧となり生まれ変わるのではないかと。
それが多分彼の考え。


「ばかんえもん…あんたが先に生まれ変わっちゃったら、いつ会えるかわからないじゃない……」

どうか私が生まれ変わるその日まで待っていて。



くるりくるり/勘右衛門


勘ちゃん好きだ…!
2011/02/11 03:32
▼シンデレラ

「車嫌いです。」

「いきなり何言ってるわけ?」

高校三年三学期、大学も無事決まった私は自動車学校に通うことになった。
初めて車という乗り物に運転手という立場で乗ったとき……失神するかと思った。
アクセル?ブレーキ?ギア?
意味不明、バカな私には荷が重すぎる。

「先輩、私免許なしでいいです。優しい彼氏作って助手席に乗ってウフフアハハやります。」

「はは、んな優しいやつそうそういないだろうよ」

「探して見せます!そしてあわよくば結婚します。」


今の私は希望に満ちている。
そんないい彼氏ができたら万々歳だけれど人生そんなうまくいくわけがない。

「そうか、なら俺が乗せてやるよ。」

「何言ってるんですか、先輩車持ってないでしょ?」

「今はな。大学出たら買うつもりだし、今はバイクだけど後ろの席が開いてるぞ?」

先輩がちらりと私を見た。
不覚にもドキリとした私は目を見開いてしまう。

「どうする?」


ニヤニヤと笑みを浮かべる先輩は何とも言えないエロさを醸し出していた。


シンデレラ/鉢屋

車嫌いだよ。
運転がすこぶる恐ろしいんだよ
2011/01/27 17:15
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