41.heros
side 愛桜
「うおおおおおおおお!!」
「だァアアアアアアアっ!!」
『ああああああ、もうっ!!』
「ゴギャァアアッ!!」
一護は虚をなぎ払い、
私は観音寺を引っ張って避ける。
虚は病院の壁に突っ込む。
「ブフォッ、ブフォッ、ブフォー!ブフォー!」
「ゴールデン・チャンス!!」
観音寺は虚に殴りかかろうとするけど、
虚は壁から頭を抜き出す。
「んなわけねぇだろ!!」
『退避でしょうが!!』
私と一護は首根っこを掴んで病院内に逃げ込む。
「…黒崎くん…と、愛桜ちゃん…?」
「なるほど……、やっぱり…。そういう戦い方をするわけっスね…。キミたちは…」
病院内に逃げ込むと一護と観音寺の言い合いが始まる。
逃げない理由は私がヒーローだからとか言い出すし、
けどここにいないと観客側が怪我する、と一護が説得。
まあ、一護の方が正論だよね。っと……?
『来るよ』
「おう。来やがったな!!かかって」
『あ、待って!いち…』
私の言葉が遅く。
「…ゴツ……?」
一護の斬魄刀は天井に突き刺さった。
『あああもう、そこまで考えてなかったの!?一護くんたまに莫迦だよね!!ルキアから聞いてたけど、それを上回る莫迦だよ!!』
「莫迦莫迦言うんじゃねぇ!!こうなったら足だけで…」
私は一護と観音寺の前に立つ。
ここは、私がやるっきゃないかな。
『虚は私が引きつけるから、観音寺。アンタは一護のそれ、どうにかしといて』
「お、おい!愛桜!!」
「ガール……、キミは一体……」
『代行死神、美園愛桜!よろしく!』
自己紹介をして、手を前に出す。
破壊力はない方がいいかな。
『君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!焦熱と争乱、海隔て逆巻き…南へと歩を進めよ!破道の三十一!赤火砲…!!』
火の塊が虚にぶつかり、奥へと飛んでいく。
『ふー、よし!』
「いや、よかねぇだろ!!」
『ちょっと、時間稼ぎしたんだからさっさと抜く!』
「ふっ…、仕方ながないな…。観音寺流最終奥義!!!」
………え、まじで??
この感じ、鬼道と似ている…。
どんだけ霊的濃度高いの、この人。
「観音寺弾【キャノンボール】!!!」
「……あ?」
『小さっ!』
それを一護に向けると、フヨフヨフヨと天井に飛んでいく。
「ギャァアアアアア!!!」
『帰ってきた』
すると観音寺弾が当たった瞬間爆発し、
斬魄刀が抜けた。
「よくやった観音寺!!愛桜もサンキュ!あとは任せろ!!」
『うん、よろしく』
観音寺はさっきの技?を使ったせいで
疲労で倒れた。
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