27.survival


side 一護


「目障りだ、おまえから喰うとしよう!!」


虚が遊子を食べようとした瞬間、
その触角みたいなのを斬り落として遊子を助け、
足で押さえられている夏梨も、虚の足を斬り助ける。


「…死神…!!」

「……っ、…どういうことだよ…?てめぇ…、あの時、川べりにいた奴だろ…!?6年前だ…!それがどうしてここにいる…?どうして…、虚と一緒にいるんだよ…!?」

「6年前…か。そんな昔のことは憶えておらんが…。成程…、おまえはわしを見たことがあるのだな…」

「そうだ!てめぇ一体何者だ!?虚の手下なのか!?それとも虚に操られてんのか!?何とか言えよ!!」


そうすれば、6年前の事実もわかるかもしれねぇんだ。
なんで、どうしておふくろが死んだのか。


「…どれも外れだ、小僧」


すると奴は。


「……!!てめえは…!!一体…、何なんだよ…!?」

「…わしの姿を見ても生き残っておる奴がおったとは…。ふふ…」

「…おまえ…」

「運の良い奴よの」


頭がズレ、頭からツボみたいなのが出た。


「……!!!」


そこから先ほどと同じような触角が出て、
奴はそのまま真っ二つに体がさけ
ひっくり返り虚と繋がる。


「……な、…何だよそれ…!?」

「…だが、その運もここまでよ。この姿を見せた以上、おまえの魂、喰わずに帰すわけにはいかん」


そいつは今までとはどこか違った虚だった。



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