21.tired
side 愛桜
「がぁあああああ!!!!」
『破道の三十三、蒼火墜!』
「ぴぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
『あーもう!!なんで私が虚退治しなきゃいけないの!?破道の三十二、黄火閃!』
確かに私はルキアに頼まれてやってるけど。
珍しい。
『なんっっで、今日に限って虚多いのかなぁぁ!!』
私が騒いでも虚は次々とこちらに飛んでくる。
もう面倒!!一掃する!!
『散在する獣の骨!尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪!動けば風!止まれば空!槍打つ音色が虚城に満ちる!!破道の六十三!雷吼炮!!』
雷を帯びた爆砲が虚たちを包み消えた。
『よし!…はぁ………疲れたぁ……。鬼道なんて現世来てからやってないから、疲れちゃう』
ルキアいわく、今日は一護が死神の仕事を休みたいから、とかなんとか。
すごく悲しそうに言うから思わず引き受けちゃったけど、ルキアがあんなに悲しそうにするなんて。
『どうしたんだろ、一護』
昨日は不機嫌って言うか、ピリピリしてたし。
何かあったのかな。
それにしてもルキアも。
『丸くなったよねぇ……』
1人にあそこまで気を使えるルキア、久々に見たよ。
あの人が死んでからかな。
確か……なんて名前だっけ。まあ、いつか思い出すでしょ。
『さてさて、帰るとしますか』
すると感じた、虚の気配。
『!?これは…!!』
これは見に行くしかないよね。
なんせ、今日は死神代行の代行死神なんだから。
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