[ 13/25 ]

ジロくんは相変わらずにこにこと笑ってバックに花を飛ばしている。……どないせっちゅーねん。ひくりと頬がひきつるのが分かった。

「いいんじゃない?ジローのお嫁さんに小太郎くんが来てくれたら私も嬉しいし!」
「なっ、おばちゃん……!?」
「だよねだよね!?流石、観琴おばちゃん!分かってるCー!」
「いやいやいや俺男やし!」
「「知ってる」」


コイツらは…!真顔で返してくる辺りがまたムカつく。包丁を握る手に無意識に力が入った。


「俺、丸井くんも好きだけど小太郎くんのが大好きだCー!」
「………ジロくん、俺と会ってからまだ数時間しか経ってないで。」
「恋に時間は関係ないCー!」
「あ、まあそうなんやけど。でもな俺の性別は立派な雄やねん。ジロくんと同じ雄やねん。ちょっと無理があるわ。」
「恋に性別は関係ないCー!」
「いや重要なことやからな!?」


お互いに言い合いながらも料理はきちんとする俺とジロくん。ある意味器用やで。


「兎に角!俺は絶対に小太郎くんと結婚するの!これ決定事項!」
「えええええええええ。」


無茶苦茶過ぎやでジロくん。

[*prev] [next#]





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -