向日岳人と親友
2012/01/15 23:07


岳人と親友設定な男主とか。ベタに家がお向かいさんで、小さい頃から一緒だったらいいんじゃないか。名前は篠木太陽で固定。


大阪にいるじいちゃんが倒れた、つーことで、僕は大阪に行かなければいけないらしい。突然のことでちゃんと理解出来ないがただ目の前にいるがっくんと一緒にいられなくなるのだけはわかった。


「やだ。」
「岳人、ほら離しなさい。太陽くんが困ってるでしょ。」
「やーだー!」


僕の手をぎゅっと握って離さないがっくんはとうとう泣き出した。ばか、がっくんのばか。そんな顔されたらわかれられないだろ。僕まで視界が滲んだ。


「がっくん、」
「たいよう、行くなよ。行かないで。おれといっしょにいよう?おおさか行かないでおれんちに住めばいいじゃん!」


がっくんの言葉に視界がぐちゃぐちゃだ。がっくんがっくんがっくん。僕も一緒にいたいよ。


「太陽そろそろ、」


眉を下げるお母さんにそう告げられる。僕はぎゅっとがっくんを抱き締めた。


「がっくん、はなれててもぼく、がっくんのこと忘れないからね!が、がっくんのことずっと大すきだから!」


ちゅ、小さなリップ音を立てて離れた小さな唇。がっくんママもお母さんもこれにはびっくりしてる。がっくんは白いほっぺを少しピンク色に染めて笑った。


「おれもたいよう大すき!」



―――そう言って別れたのが4歳の頃。

あれからもう10年が経っていた。気付けば僕は14歳、四天宝寺中の3年生になっていた。がっくんのことを忘れたことは一度だってない。たかが4年だろ、って言われちゃうかもしれないけどされど4年だ。僕にとっては宝物みたいな4年間だったんだから。


「なにニヤニヤしてんねん。きしょいわ。」
「うっさい、ユウジ。僕は思い出に浸ってんの。」


僕の目の前でまたか、とため息をつくのは一氏ユウジ。こっちにきて出来た初めての友達。大阪なんて初めてだったし、何より迫力がね、すごかった。大阪のおばちゃんのマシンガントークに圧倒されたね。


「あっユウジそれ美味しそう。頂戴。」
「やらんぞ。」
「えーケチ!頂戴、あー。」


口を開けて待機。ユウジのお母さんの作る卵焼きは絶品なんだから!その瞬間口の中に広がる卵焼きの甘い味。あーこれは、


「んんーえくすたしー!」
「あほ。白石の真似はやめ。ただの変態に成り下がってまうぞ。」
「白石くんって変態なんだ。」
「あれだけエクスタシー、エクスタシー連呼しとったらな。」


今日も僕は元気です。がっくん、貴方は元気ですか?







的な話が書きたい切実に。ユウジは太陽くんを弟のように思っています。因みに白石くんは太陽くんに片想い中。太陽くんは見た目が小さくて中性的で雰囲気がふわふわしてます。まさに癒し。




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