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ガイに絡まれてゲンナリしてるユウナに苦笑いを浮かべた。
あいつガイのこと苦手だもんな。ま、ガイが悪い奴じゃないってことはあいつもわかってるんだけど。


「カカシ。あんたまだユウナに言ってないの?」
「んー、タイミングなくて」
「そういうのは自分で作るものでしょ」
「…そのどうにか作ったタイミングをどっかの二人組が邪魔してくれちゃったからな」


ジトッと視線を送るとスーッと俺から顔を背けた紅にため息をついた。アスマも苦笑いで「悪ィ悪ィ」って言ってるし。ま、こいつらが俺のこと応援してくれるのは正直言ってありがたいんだけど。


「じゃあよ、俺がそのタイミングっつーやつ作ってやるよ」
「…へぇ、どうやって?」
「ユウナの昇格祝いっつー名目でやる飲み会だよ。そう言やぁアンコのやつも飛びついてくるだろうしなァ」
「それ名案ねアスマ。この前のお詫びってことでどう?」


お詫びとか言いながら同じようににたにたして俺を見るふたりにため息をついた。
まぁ、なんだかんだ俺が長いこと片想いしてるのをこいつらも知ってるしな。乗ってみるのも悪くない、か。


「わかった。よろしく頼むよ」
「よし、そうこなきゃなァ。おいアンコ!ユウナの昇格祝いするぞ、仕切れ」
「飲み会だな!?よし来た!このアンコ様に任せろ!」


タイミング作るとか言いながら結局アンコに丸投げじゃないの、なんて思いながらまた出るため息。
ユウナを見るとなぜかガイにあの趣味悪い緑のタイツ渡されてるし。あれ前ももらってなかった?ていうか、そろそろ助けてやんないとユウナのやつホントにダメになるなこりゃ。


「ガイー、その辺にしといてやってよ」
「ん?カカシか!おっ、そうだ!久しぶりに対決といこうじゃないか我が永遠のライバルよ!!」
「…やっぱそう来るのね」
「まだやってたんだ、あの勝負」
「当たり前じゃないか!今は九十四戦四十七勝でカカシの勝ち越しだ!!」
「…ずいぶんやってんだね」
「…いい加減俺はもういいんだけどね」
「勝ち逃げしようとはそうはいかんぞ!俺だってお前には負けてないんだからな!!」


「では早速やるぞカカシ!!」というガイに腕を掴まれて立たされた。
…もうめんどくさいからじゃんけんでいいや。




降って湧いた打開策




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