変わらない毎日を過ごしていることに、何故か今日は変えてみたくなった。


「んー、もう一杯ー!」
「リティル、飲み過ぎだよ」
「だいじょぶらって!」


既に呂律が回ってないじゃん、と肩を落とすジュード。普段、酒なんて飲まないリティルが、急に"今日は飲むわよ!"と酒瓶を開けた。嫌な予感しかしなかったけれど、こんな彼女を初めて見たジュードは、止めることはできなかったのだ。


「ふふ、ジュードかわいー」
「ちょ、リティル!」


ふくよかな胸をジュードの腕に押し付けて、頬を寄せるリティルに、慣れていないそして健全な男子であるジュードは顔を真っ赤に染めて、慌てるしかなかった。


「あれ、どうした優等生…って、リティル?」
「お酒飲んで、こんなになっちゃったんだ」


"んふふジュードぉ!"と甘ったるい声を出して目をとろんとさせているリティルに、アルヴィンは眉を寄せた。


「もう遅ェし、リティルは俺が面倒みるから優等生は寝ちまいな」
「わかった、よろしくね」


するりとジュードがリティルから抜け出すと、行かないでよー…と上目で見上げた。思わず生唾を飲み込むジュードであったが、横から感じる視線から逃げるようにその場を後にした。

「…なんで飲んでんだ姫さんよォ」
「アルヴィンが女の人のとこ行っちゃったんらもー」


"寂しいのに"と酒が入っているコップに口をつけながら言うリティルに、きょとんとしてから、くつくつとアルヴィンは笑った。どうやら嫉妬をしたらしいこの酔っ払い、リティルは心底自分に惚れているようだ。とだらし無く緩む口許を押さえリティルの頭を撫でた。


「大丈夫だよ、アルヴィンはリティルだけだから」
「…きすもしてくれないのに?」
「じゃあ、リティルが頼めばいいんじゃねぇ?キスしてくれって」


"うーん"と唸りながら目許を擦るリティルを抱き上げて、ゆっくりとベッドに下ろしたアルヴィンは、彼女の額にちゅ、と軽いリップ音を立てて唇を押し当てた。


「アルヴィン」
「なんだ?」



でれでれ様



(きすして)
(仰せのままにお姫様)



20111010

ツンデレ夢主設定
きっと多分シャン・ドゥあたり。
知り合いがいるから会いに行くーって言ったアルヴィンに勘違いで嫉妬するアホの子←

アルの知り合いったらアルのママンですから、私の中で←

そんな彼女がデレ気味なことにちょっとばかし喜ぶアル。鼻の下伸ばすジュード君には翌日鉄拳制裁があったとかなかったとか←