百人一首の呪(QEDシリーズ)

高田崇史 著(講談社文庫)

ゆな乃様からお勧めされた小説です(^^)

序盤から、家政婦と大きなお屋敷…しかも洋館のような和館のような豪邸。
ミステリアスな要素を含んだ冒頭で、いきなり怪奇現象が発生。
推理小説と思いきや、ホラーちっくに始まったお話にドッキドキしました。

貿易会社の社長真榊大陸氏の突然の死。
彼の生前の不可解な行動と百人一首に隠された仮説が合わさったとき、おお!と胸が高鳴りました。

大陸を殺した犯人は、次男の皓明だろうと直感で思ったのだけれど、証拠や殺人の方法が分からない…!

百人一首に隠された謎パズルのように解き明かしていく過程は……省略しましょうか(笑)
百人一首はハマったことがありましたが、こうして歌人の生い立ちや人間関係を元に考察することはありませんでしたね。
ただ読み上げた句を取るだけでした。
今は無理ですが、昔伊勢大輔の「古の 奈良の都の 八重桜〜〜」なら「い」と聞いただけですぐに手が出ていましたw
今でもこの歌が百首の中で一番好きです(*^^*)♪

お手伝いさんの証言が時系列通りじゃなかったり、百人一首そのものより、百人一首で作る曼荼羅がヒントになったり、予想外で面白かったです。

犯人が分かっても、それを証明するものがなくちゃいけませんものね。

もっと深いところまで推理できるようになりたいなぁと感じました。

推理を重きに読んでいたのですが、やっぱり登場人物も魅力的で面白いですね。
ヒロインの奈々と変わり者(?)のタタルの関係も気になるし…。
もしタタルが奈々のことを意識し始めたらニヤニヤとしちゃいそう(*=ω=*)
時間があれば続きも読んでみたい!と思いました。

面白い小説教えていただき、ありがとうございました!

2013/12/12



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